ご先祖様
先祖代々とはよく聞く言葉ですが、そもそもどこまで遡って云うのでしょう。
それが初代だとすれば「本家」「分家」もあり源流を探すのはきっちりとした家系図がないと難しことでしょう。
仮に家系図がなくても伝聞など何らの形である程度までは家系を知ることもできるでしょう。
橘諸兄
もう何十年前になるでしょうか、ルーツというのが流行りました。
その際に自分の父方と母方のルーツ、祖先を調べてみたことがあります。そして驚いたのが父方でした。
何しろ苗字が奮ってました、橘です。
父方のご先祖様を追っていくと橘という苗字に辿り着きます。
橘とは「源平藤橘」と呼ばれ飛鳥時代末期に元明天皇から賜ったとされていて最も古い苗字の一つとされています。
インターネットもなかったその当時、日本史の資料や参考書をめくって出てきた史実に残る最も古い記録は橘諸兄(684~757)で奈良時代の皇族でした。
源流を知る
橘諸兄に辿り着いいてから父の家に伝わる言い伝えを教えてもらいました。
ご先祖さまの出生は京の都で源平合戦の時代に東北の地平泉に来て、そこから奥羽山脈を越えて来たこと。
かなりしっかりした家系図があったが、預けていた寺が火事で焼失したこと。
こうして父方、橘の現存する「本家」のお墓詣りもするようになりました。
前日の晩ご飯は軽めがいい〜
今回は「本家」ご参拝の墓参りです。出かける前日我が家に家族四人集合!
で、四人とも軽めの夕食がいい〜とのこと。さらにchojolyからはまた乃が美のパンが食べたいかも〜と云われていたので、パンに相性のいい娘達が大好きなガーリックシュリンプとアヒージョの夕食です^ ^
ガーリックシュリンプは赤エビですが蒸し上げる工程を忘れちゃって。。。>_<
でも。。。みんな言うまで気付かず^ ^;;
で実際食べてみると、あれれれれ??。。。たいした差がない。。。というか、確かにわかんない。。。
次回からは蒸さなくていいかもです^ ^
アヒージョは定番の手作りベーコンとウィンナーとマッシュルーム。
そこに自家栽培のバジル、イタリアンパセリ、ディル、ローズマリーを入れて香りづけ。この香草がいい仕事をしてくれます^ ^
橘本家を辿る旅は東北道をひたすら北上
娘達は眠い目を擦りながら車に乗るとまたまた熟睡の明け方前に東北自動車道をひたすら北上する僕。
ドライブが好きで、一人で運転してもまず眠くならない、疲れないの僕が遅めの朝食場所に選んだんのは、盛岡冷麺を食べることができるPA^ ^
ルーツ源流のお墓詣りでも、それは家族旅行を兼ねたもの。
となるとやっぱり楽しい思い出、美味しい思い出を作りたくなるのが一手間主義の僕^ ^;;
皆んなが冷麺をオーダーする中、胃腸が本調子じゃないと云っていたjijottyが何故かカルビクッパを選択。
辛味に弱い我が家の中にあっては僕と同等ぐらいの辛味嗜好のjijotty。
でもこの真っ赤に燃える汁は、誰が見ても胃腸に厳しそうに感じるけど。。。
でも、完食のjijottyでした。
本当に胃腸に違和感があったの?(笑)
そ、そんな。。。突然アレルギー???
さて、本家ご先祖様のお墓に着いて掃除をしてた時にそれは明確になりました。
東北道のSAで冷麺を食べ終わってから、少し鼻がムズムズしてきたのですが、あまり気にせずに運転できました。
しかし。。。
お墓に着くと目は痒く、涙が滲み、鼻水が絶え間なく流れて箱ティッシュなしにはいられません>_<
babarina、娘達曰く「アレルギー性鼻炎だ。。。間違いない」
今まで経験したことのない目のかゆみと鼻水に、それを否定できない僕。。。
もうこの状況でお経を上げるなどという事はとても無理>_<
折角のご本家様の墓参りでしたが読経を諦めて合掌だけで失礼させていただきました。
日本の名水百選のニテコ
橘家本家ご先祖様のお墓は秋田県美郷町というところにあります。
ここ美郷町には日本の名水百選にも選ばれ、明治天皇が巡幸した時にこの水を差し上げてから「御膳水」として知られるようになり、大正時代にサイダー・ラムネが売れ出されて一層有名になったニテコという湧水があります。
そこでこのニテコサイダーを^ ^
結構炭酸強めの甘過ぎない味は、名水と相まって他にはない清涼感がありました^ ^
遅めのお昼も麺類
遅めのお昼も麺類^ ^;;
お気に入りのラーメンです、いやここは中華そばと呼ぶべきでしょう。
本店は十文字町というところにありますがお邪魔に上がったのは横手店。
店の名は名代三角そばや。
ラーメン好きの僕にとって麺の風味、食感はここの右に出るものはありません。
わかりやすくいうと超高級なチキンラーメンのような感じ。。。かな?
熟成麺の細い縮れ麺はそれ自体の味と食感が比類のないものです。
スープは動物系を全く使わない実に澄んだスープで、それはラーメンのスープというよりも、まるで和食のおすましのよう。
この至高の麺にはあっさりとしてシンプル、でも深みのあるスープがよく合います。
都内や都内近郊でも食べることはできず、秋田に足を運ばなければこの味、この食感にありつけないのが本当に残念>_<
ご馳走様でした^ ^
今年も日本の宿 古窯へ
本家ご先祖様の参拝まではしなくとも、我が家の先祖は東北ゆかり。
そんなことでご先祖の墓参りの後は仙台近辺に宿を探します。
仙台といえば秋保温泉、作並温泉。風光明媚な松島もありますが、日本の宿古窯は亡き母がとてもお気に入りのお宿で、生前、元気で旅行にも出かける体力がある頃には年に数回投宿していました。
そんなことで仙台からは若干遠くなりますが、こちらに来た際の常宿を上山温泉の古窯にしています。
一昨年かな?夕食を終えて部屋に戻ると皿に盛り付けられたフルーツとともに、女将からのいつもご利用いただきありがとうございますとのメッセージがありました。
今年はチェックインの際フロントで、毎年ありがとうございますと声をかけられました。
その上で「蔵王の山々が一望できる続きの間の部屋をご用意させていただきました。ごゆっくりとお過ごし下さい」
ヘアサロン以外あまり馴染みを作らない僕ですが、こう云った心遣いは本当に嬉しいですね^ ^
お楽しみの夕食
このお宿の魅力はおおよそ減点するところがないバランスの良さですが、勿論食事もその中の一つです。
墓参りを兼ねての宿泊なので毎年このように9月上旬での訪問。
どうしても夕食のお品書きも似たような品になりがちですが、それでもこの古窯での夕食が待ち遠しいぐらいの安定した美味しさです^ ^
先付けは三種類。
季節の野菜料理は城のかたちの器に入った菊のおひたしと、豆打豆を使った豆腐にアワビを乗せたもの。
僕もここの菊のおひたしなら食べれます^ ^
季節の小鉢色々は数種類のきのこの煮付け、ジュンサイをスポイトで酢加減を調整しながら食べる酢の物、無花果をとろろとに煮込んだものなど、山形らしい食材で舌を楽しませてくれました^ ^
本日のおすすめとされたものは、実は毎年のおすすめ(笑)
瓜、さくらんぼ、松茸の握り寿司です。これは毎年お目にかかる品で、また楽しみにしている一品でもあります^ ^
お吸い物は松茸の土瓶蒸し。
ふつふつしたらお猪口に注いですだちを一絞り。。。秋の感触が味覚と嗅覚を通して体に染み渡ります。
勿論松茸は今年の初物です^ ^
お造りは雪で出来きたかまくらの中に^ ^
天然真鯛とマグロの中トロの二種盛りでした。真鯛はコリコリした食感が良く中トロは言わずもがなのおいしさ^ ^
鍋物は初の米沢牛のすき焼き。
例年は米沢牛のステーキだったのですが、ここ二回ほどたまたまか、あまり納得出来る味の米沢牛に当たらなかったので初トライで今回はすき焼きにしてみました^ ^;;
すき焼きといえば伊勢松阪で供されるそれのように、お肉を焼いて砂糖をかけて醤油で味付けが我が家のやり方。
ここでは肉以外の具材を敷き詰めてその上に米沢牛を置き、割下ではなくゴマだれをかけて火をつけるという初めての食べ方。
おまけに生卵ではなく温泉卵でお食べくださいと。。。
この初体験のすき焼き、一抹の不安をよそにかなり美味しい!
まず案じていたゴマだれがゴマ風味程度でしっかり割下感のあるもの。
さらにいい仕事をしているのが温泉卵。生卵の焼けたすき焼きが生卵で冷やされることなく、何より温泉卵の方が卵のまとわり感が俄然いい!
美味しくいただいた後、このゴマだれだけが煮えていくのを見てふと思いついたこと。。。
これでおじやかうどんを作ったらかなりいけそう^ ^
この古窯風すき焼き。。。自宅で是非やってみようと決意しました^ ^
これも古窯に来る楽しみの一つ、煮物の山形名物芋煮。
これをそんじょそこらの芋煮と一緒にされちゃ困ります。家族四人が衝撃を受け、山形芋煮の概念を変えてくれたメニューです。
古窯は総じて出汁が美味しいのですが、その出汁と米沢牛で作られたこの芋煮は、それまで感じたことのない上品で豊かな甘みが感じられます。
家族四人これも楽しみにしていましたのでとても嬉しかったです^ ^
お食事、留め椀、香の物。
ご飯は山形ブランドのつや姫、留め椀は小ぶりのなめこのお味噌汁、香の物は山形らしさ満載。
特にさくらんぼの漬物はさくらんぼの握り寿司にも使われていて、南高梅に似てもまた違う美味しさの一品でお土産にも購入したほどの美味しさです^ ^
水菓子には娘達が大喜び!の窯プリン^ ^
数年前の宿泊時に古窯の前に菓子工房KOYOがオープンしていて、その際に食したのがこれ。
以来ホテルで食べたりお土産で購入したりの家族皆が大好きなプリン。
どうもこの繊細で深い味わいの美味しさの秘密は和三盆と蔵王の地元で取れる卵にあるそうです。
今回も大満足でした、ご馳走さまでした。
有難うございました^ ^
さりげない心遣いを感じる宿
古窯は決して新しい建物ではないのですが古さを感じさせません。
それは出しゃばらない細やかな心遣いがもたらす「もてなしの心」が形になった、掃除、展示、立ち居振舞いなどの相乗効果でしょう。
皆、作り笑いじゃない心からの笑顔で、しゃべりすぎず黙らず、相手が欲していることを察しようとする心遣いを感じます。
心からくつろげる宿、それが日本の宿 古窯ですね^ ^
朝ごはんも大満足
公式ページを見てみると54種類の朝食ビュッフェとありますが、感覚的にはもっともっと種類豊富な感じのする古窯の朝ごはん。
和食派の僕とchojolyはもちろんのこと、普段なら洋食にするはずのjijottyまでもがここでは和食。。。というぐらいの地元の名物が並んだ和食メニュー^ ^
chojolyが大好きなの山形のだしなるもの。それと地元産の納豆。
僕とbabarinaは年相応になってきたな〜、お漬物だけでご飯が進みます^ ^ 夕食時にも書きましたが何しろ漬物が美味しい。
jijottyは米沢牛のチャーハンやカレー、それにつみれ汁と米沢牛がお気に入り^ ^
それにしても一昨年も朝食がレベルアップしたと感じましたが、今回はまたさらにレベルアップしています。
こうなると朝食No1評価の新潟月岡温泉の泉慶・華鳳に追いつくのも時間の問題かもしれません。
今回も心に染みるおもてなし、有難う古窯
家族皆好きな古窯、中でもbabarinaはかなりのご贔屓。
ここの良さは作りもの感のない暖かいいサービスに尽きますかね。。。
そのもてなしの心が部屋や館内の掃除、廊下に置かれた絵画や生花、朝夕の既製品を使わない手作りの美味しい食事、相手本位のルームサービスなどに現れていると感じます。
東北に来た際の常宿ではありますが、そうはいっても年に一度。
にもかかわらず数年前から常連様扱いをしてくれて、お得意様だけへと思われる部屋のグレードアップや食後の果物のの差し入れをしてくれる心遣い。。。
またまた古窯に惚れ直しちゃいました(笑)
来年もまた必ずお世話になります、本当に有難うございました。
お土産ならなんでも揃います^ ^
ネーミングが昭和ど真ん中過ぎてぐらっとしそうなぐっど山形^ ^;;
ただ。。。ここは侮れません。
山形を中心に、秋田や岩手、宮城の名産品、特産品も手に入るまさにお土産トレジャーランド!
しかも今回は改装したらしく展示方法もオシャレになっていました。
改装前のいかにも観光客目当てといわんばかりの妙に試食を勧めて立ち止まらせ、その後ことば巧みな若干意味不明の山形弁でまくしたて、結果よく分からないキムチを千円で買わされていた、あの手の大道芸人的な販売方法はもうありません。
まあ、少し寂しい気持ちもありますが(笑)
ここではこれを食べなきゃ!丹野の玉こんにゃく
こんにゃく好きの僕の山形での定番はこれ、丹野の玉こんにゃく。
まあ、美味しい^ ^ この少し濃い目の味付けとホクホク感、それにこの食感、ホント好きです^ ^
ずんだ餅も外せません(笑)
ずんだ餅も外せません。
基本的に餅は食べない僕ですがずんだ餅は例外^ ^ ということで自宅のお土産にすんだと胡桃とゴマを^ ^
それとラフランスの100%ストレートジュースを発見!これも買いでしょう^ ^
ところで。。。ラフランスって僕が小さいころ洋梨と呼んでいたものですよね?妙にオシャレな名前に変わってしばらくの間別物だと思っていました^ ^;;
遅めのお昼はまたまた麺。。。
今回の本家ご先祖様お墓まいりの旅は、古窯以外での食事はぜんぶ麺(笑)
そこまでして食べさせてあげたかったのは、今年の6月かな?親友の退職慰労会で訪れた福島の伊達屋の塩ラーメン。
昼時を十分に外れた時刻にもかかわらず十人以上の行列>_<
しかし思ったほど待たされずに入店して全員塩ラーメンを注文。
意見は麺で二派に分かれました。
この中に芯が残るアルデンテなストレート麺が好きという僕とjijottyと、スープはいいのに麺がなあ〜というbabarinaとchojoly。
確かに麺に関し比類なき至高の三角そばを昨日食べたばかりですからね^ ^;;
でも確かに美味しい塩ラーメンと全員がガッテン!ガッテン!で僕もホッとしました^ ^
常磐道経由で帰る、その訳とは。
勿論我が家もそうですが、それ以上に入込んでいるchojoly、jijottyが大好きな伊勢のまる天。
ここの磯揚げを常磐道の守谷上りPAで手に入れることが出来るのです。
古窯の帰りにごく自然にchojolyから云われた「帰りは勿論まる天に寄るよね」>_<
彼女たちは江戸時代にタイムスリップできる東北道の羽生PAよりもまる天。絵に描いたような花より団子>_<
ここでお土産に買っていくのは、これもお決まりのタコ棒、チーズ棒、ホタテマヨ棒(貝が苦手のjijottyは除く)
今回もしっかり手配しました^ ^
我が家の奥の細道
ルーツを辿る本家ご先祖様や単にご先祖様を参拝する旅は、我が家、我が家族にとっての云ってみれば「奥の細道」
日帰りも含めるとこの奥の細道の旅はかなりの長きにわたって続いています。
モノより想い出で宿泊をしての家族旅行を兼ねて行うようになって多分6、7年。娘たちが社会人になってからです。
今年も家族四人揃ってご先祖様のお墓詣りが出来たことに深く感謝します。
この旅も日帰り、宿泊を問わず続けることができる限り続けていきたいと思います。
それも亡き父母、兄弟はじめ、本家分家のご先祖さまへの供養になりますから。
美味しい珈琲とお家ご飯とホームシアター
ちょと昔話。。。
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