8月5日 新宿末広亭
今年の夏季休暇は寄席三昧にしようと計画しました。
都内で落語定席は上野鈴本演芸場、浅草演芸ホール、新宿末廣亭、池袋演芸場とされています。この中で未体験が後者二つ。
そこで夏季休暇二日目の8月5日、待望の新宿末廣亭に行ってきました。
長雨だった夏を忘れさせるような灼熱の太陽の下、新宿東口伊勢丹を過ぎて三丁目にある末廣亭に到着。
開場の10分前の段階ですでに十人ほどの行列が。
さらに悪いことに末廣亭の前のビルで改修工事が行われていて、すごい勢いでコンクリートの粉塵が飛んできました。
マスクの持ち合わせもなく、手で口をふさぐことしかできず、開場までの時間がとても長く感じました。
でもお陰様で最前列かぶりつき、しかも僕の席は真正面というプラチナシートをゲットすることができました。
12時から16時過ぎまでの長丁場、お昼ご飯は勿論持ち込みです。
落語や園芸を楽しみながら食べることができるものとなると、握り寿司や稲荷寿司、おにぎりとなります。
この暑さを考えておにぎりを選択。
せっかくなので美味しいおにぎりを!ということでNEWomanにある米屋のおにぎり屋で調達。
塩むすびにだし巻き卵や焼きシャケのついた弁当が有名ですが、やはり中身の入ったおにぎりがいいということで、babarinaは五穀米とシャケ、僕はシャケとオリジナルの南高梅を使った梅、そして基本の塩むすび、それと別にだし巻き卵を頼みました。
館内は全て、どの時間帯も撮影禁止。
そう言われると撮りたくなるのが人情^ ^;; 左の画像はネットからの借り物ですが、右は僕が撮ったもの。
なんとも雰囲気がありますね、昭和を感じます。
さて末廣亭、他にはないものがあります。
それが舞台の両脇にある畳敷きの桟敷席です。通らしき人は、すぐにこの桟敷席に陣取っていました。
末廣亭は昼夜の入れ替えがありません。
一度昼夜通して寄席を楽しみ、昼の部は椅子席、夜の部は桟敷席という掛け持ちをやってみたいですね。
さてこの日は最前列かぶりつき、しかも僕に至ってはど真ん中ということもあり、何かと初体験のことが二人に置きました。
先ずは林家正楽の紙切り。
鋏試しと称してすいすい切られたのは女の子が線香花火を楽しんでる一枚。いつものように欲しい方の呼びかけに、間髪入れずの一声をあげたのが僕。
最前列だから他のお客様を煩わせることなく席から立ちあがって貰いに行けました。
次の初体験はbabarina。
アサダ二世とう奇術師のアシスタントに指名されたのです。カード当てのマジックだったのですが、先ずはカードを選ぶ、切る、最後に風船に向けてピストルを撃つという役をやりました。
そして見事に当てたカードは記念に貰っいました。
そのカードを切り絵に重ねたのが左の画像です。
トリは林家正蔵、ご存じ林家三平の実子で林家こぶ平から襲名。
今年はご縁があり今回で二回目です。
とかく偉大な親を持つ子供の同業での道は厳しさも一層ですが、九代目林家正蔵の落語はいい感じに脂が乗ってきた感じを受けました。
僕が言うのもなんですが落語家という肩書が板についてきた感じがしました。
とても楽しい時間を有難うございました。
活イカ。。。食べたい!
人生の楽しみプランの中の一つにあるのが、呼子のイカのお造りを楽しむ旅。
僕もbabarinaもイカが大好物です。
でも何も九州まで出向かなくても食べることができるんですよね、新宿で。それはが新宿烏賊センター。
その日全国から空輸された活イカを楽しむことが出来ます。
とらえずビール!ノンアルの(笑) と烏龍茶で今日の寄席楽しかったねと~乾杯!
お通しは蕗と何かの煮付け、強すぎない味付けに好感です。
注文一品目はイカ料理では外せない沖漬け。
供された沖漬けはイメージしていたホタルイカではありませんでした。そしてあまりに上品な沖漬けで、イカの強めの磯の感じに慣れてる僕にとって、少し物足りない感じ?
でも流石に活イカが売りの店の鮮度には脱帽でした。
この日のメイン、活イカのお造りです。
とても残念、本当に心残りなことに僕は九州産のヤリイカがお目当てだったのですが、本日は函館産のスルメイカしかないとのこと。しかも小ぶりなもののみ>_<
これだけで意気消沈なのに通常はある生簀でのイカ釣りもなしとか。。。
まあ、日が悪かったと諦めて小ぶりのスルメイカを注文しました。
空輸されたというそのイカをビニール袋に空気と共に入れてお隣さんの注文分と一緒に二杯を見せてくれましたが、やはり小さいな。
それでも活きは抜群で先に供されたゲソにお醤油を垂らすと踊りだしました。
追って出された身も画像のように半透明の域の良さ。食してみると歯ごたえ、噛むごとの甘みとやはり活イカのお刺身は違います。
あとこの店で外せないのはイカ墨コロッケとイカのリングフライ。
イカ墨コロッケは画像の様に中身が真っ黒。コロッケというからには身はお芋でしょう。その芋にイカ墨を混ぜて作っているのでしょうが、これがまったり味で美味。
イカのリングフライは鮮度の関係でしょう、強い弾力の歯応えがたまらず癖になりそう。
そして特筆すべきはタルタルソース。僕にはたくあんの微塵切りでも入っているような、どこか香ばしく少し歯応えを感じる食感があり美味しかったので、笑顔が素敵なウエーターに質問しました。
すると答えはたくあんではなくらっきょとのこと。
へ~っ!これは有難いレシピを教えてもらえました、いつか自宅でやってみたいと思います。
活イカのお造りは少し残念でしたが、美味しかったです。
ご馳走様でした。
8月13日 上野鈴本
二件目の定席はお馴染み鈴本演芸場。ここは馴染みであり母との思い出の場所でもあります。
席は事前に指定で抑えていましたので、お昼は秋葉原になかなか美味しい鮪を食べさせてくれる店があり、そこに出向いたのですがタイミング悪く今日からお盆休み>_<
致し方ないのでお弁当を手配して寄席に臨みました。
鈴本に行く度にお隣の酒悦で日本一の福神漬けを手に入れようと心していくのですが、寄席に酔わされての帰り道では、楽しかった寄席での話に花が咲きついつい忘れがち。
そこで今回は鈴本に入場前に立ち寄って三種類あるうちの、しょうがの利いたすっきり味の福神漬けを手に入れました。
お盆にもかかわらず大勢の当日券を求める人々の行列に一瞬足が止まりました。
事前に指定した席は前から二列目の右寄りと、今回も末廣亭ほどではないにしてもいいポジションです。
前回の鈴本でのお弁当は上野松坂屋の北海道物産展で握りずしを買い求めましたが、今回は御徒町駅前の吉池に行きました。
見つけたのはまるで北海道物産展での販売品?と思えるようなカニ、鮭、イクラ、帆立、鰊の勝手に命名豪華北海道名産品弁当。
しかも値段は千円を切るという、一瞬値段のつけ間違い?と思えるようなコスパの良さ。
鈴本の寄席には吉池のお弁当が定番になりそうです、ハイ。
寄席に集中したいのでしょう、開演前に弁当やおにぎりを食べる人達の食事音がざわざわと聞こえ、その音に妙な期待感が高まったのは僕だけだったでしょうか(笑)
寄席に行く度に一人は忘れられない噺家さんと出会います。
今回の寄席は初めてbabarinaと一緒に行った鈴本での寄席で目に留まった噺家がトリでした。その噺家とは襲名間もない三遊亭圓歌。
この圓歌が出演する八月中席昼の部を予約した次第です。
期待通り、いやそれ以上の熱演に思わず涙を流して笑い転げました。演目は坂本龍馬を題材にしたもので、決して大笑いする類のものじゃないのですが、芸風ですかね、とにかく捧腹絶倒でした。
それと画像左、三遊亭歌武蔵という噺家ですが、これが掘り出し物。いや失礼、単に僕の不勉強で既に有名な噺家の方でしょう。
体形風貌からもうすうす予想はついていましたが前職は力士。なんと貴闘力と同期なそうです。となると若貴時代の力士ということになりますが、相撲では芽が出なくても落語の世界では大輪を咲かせそうな雰囲気です。
元力士らしいやや押しの強い、しかしそれが妙に心地よい噺家ぶりで、これも癖になりそうです。
鈴本での寄席も約四時間半、本当に時が経つのを忘れて心底楽しませてもらいました。
有難うございます。
蕎麦。。。食べたい。
寄席という江戸情緒あふれる娯楽を楽しんだ後の夏。食べたくなったのが蕎麦。
ということで前から行きたかった神田まつやへ。
建物は歴史と趣に溢れる名店の雰囲気が十分に伝わるもの。勢い期待値もマックスへ。
満員の店内で何とか相席なしで通され注文は蕎麦屋に行ったら必ずこれのもり蕎麦、僕は大もりです。
待つこと10分ほどで供された蕎麦は、これといった特徴のない一般的な蕎麦。
先ずは蕎麦だけで食べてみると。。。期待したほどの蕎麦感は伝わりません。
藪系とは一線を画す、若干甘めのつゆも悪くはないのですが、これといった特徴がありません。そのつゆでそばを食べるも特に印象のない普通に美味しい蕎麦です。
ん~ん、こんなもん?!
憧れていた蕎麦の名店だけに期待過剰だったかもしれませんが、それにしても普通過ぎで残念。
神田まつやの帰りの散歩途中でマーチエキュート神田万世橋なる所業施設を見つけました。
どうも旧万世橋駅の跡を利用した施設のようです。
なにこれと扉を開けて入るとそこはOnkyoの直営店のよう。
自宅のサラウンドシステムがOnkyoということもあり親近感がわき、少しじっくり見てみました。
それ以外にも今風のギャラリーのような店舗が続いていて、山形の特産品を扱うフクモリという店舗や、同じく山形産の食材で作るメニューのレストランがありました。
そして目が釘付けになったのはt東京駅とその周辺のジオラマ。
決して鉄ちゃんじゃないですが、この手の模型には興味があります。
8月17日 上野広小路亭の予定だったのですが。。。
寄席三昧のトリをつとめるのは立川流のメインとなっている上野広小路亭になるはずでした。
しかし予約を入れた数日後に友人からのお誘いがありダブルブッキング状態に。
そこで今回は広小路亭をpassすることにしました。
その訳と様子は次回のブログで。
フレンチとイタリアンと友人
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