勿論和食の朝御飯
朝食はシンプルながらも必要にして十分な品数。
やはりここでもコシヒカリを楽しむことを前提したおかずの構成のような気がするのは考えすぎかな?(笑)
特に手の込んだものはありませんが、どれもこれも白米に合う、ご飯が進むおかずで現にそうでした。
朝も夕べと同じように二膳しっかりいただきました^ ^;;
朝もご馳走様でした。
やはり落ち着く和の趣
朝ごはんを食べた後は二人で少し館内を巡って和を楽しみました。
玄関を流れる川では金魚でしたが、中庭の池には色艶やかな錦鯉がうようよ(笑)
思えば新潟県は錦鯉の産地でもあったはず。
それにしても足音だけで餌にありつけると思い集まってくる様は、栃木市の巴波川(うずまがわ)を船頭が案内してくれる遊覧船を思い出しました。
この宿には談話室もあり昨晩は食後にここで珈琲をいただきました。
館内の随所にさりげない和のテイストがあり、亡き母も好みなだ〜。。。と思ったりした次第。
朝食の後はラウンジで珈琲をいただきました。
出来合いの作り置きを出すのではなく、注文を受けてからペーパードリップで淹れてくれる本格的なもの。
やや酸味が感じられるこの味は、多分モカだろうな〜
なんて、まったりとした、ゆったりとしたひと時を二人で楽しみました。
チェックアウトの際に気づいたのですが、ここでは無料のお香のサービスもあったようです。
本当素敵な純和風のお宿でした^ ^
お世話になりました、有難うございました。
往復50分の空中散歩
さて、数日前の天気予報では実は10月22日土曜日の魚沼地方は午前晴れ、午後曇りだったのです。
ところが。。。
例の巨大台風21号は予想を上回る速度で日本に接近してきていて、その影響もあり本日の魚沼地方はあいにくの雨模様>_<
しかし、ここもMr.晴れ男の運気にかけて、この旅の紅葉狩りのメインエベントの空中散歩ドラゴンドラのある苗場に車を走らせました。
途中はワイパーが必要な箇所もありましたが苗場に着くと今にも泣き出しそうな低い雲でしたが雨はありません!
ラッキー!雨さえ降らなければ^ ^
と思ったのもつかの間。。。駐車場は予想を超える車の列>_<
そういえば昨夜お世話になった宿で仲居さんが言っていたのを思い出しました。
「苗場の紅葉は今日明日がピークですよ」
速攻で順番の列に並び待望のドラゴンドラに乗るまでに30分だったのはラッキーな方かもしれません。
これから片道25分の起伏に富んだ空中散歩です。
後ろの人たちが気を使ってくれたのか、前後三人ずづ計6名のれるゴンドラを僕たち二人で貸し切りにできました。
紅葉は地上から「眺める」という経験しかありませんから、紅葉の山を空中から「見下ろす」という体験にはとても興奮しました。
多分鳥たちが見る景色を僕たちが今体験してるんだろうな、ドローンてこんな感じなんだろうなと、その新鮮な体験にワクワクが止まりませんでした^ ^
このドラゴンドラは道なき山間を何度もアップダウンを繰り返しながら、終点の山頂に登っていくわけですから正しく手つかずの自然を、紅葉を楽しめます。
途中には川あり湖ありで、色鮮やかな木々たちと清水のコントラストも目に焼きつきます。
雨に当たることもなく25分の素晴らしいの一言の空中散歩を堪能できました。
終点でゴンドラを降りると脇目も振らずに帰路のゴンドラの列に並びました^ ^
何しろ山の上はこの霧で何も見えませんし、いい加減寒い>_<
僕は平気ですがbabarinaはとにかく寒さに弱い、それを見越してすぐに帰ることにしたのです。
行きは貸切、でも帰りは混み合ってるということもあり6人席にきっちりの人数で手配されました^ ^;;
僕たち夫婦が前列、後ろの席にも同世代の夫婦と思しきアップルが。
そこでに自動ドアが閉まる寸前に派手な色合いのギアに身を包んだ山ガール風、見たらに、かな〜〜〜〜り昔の山ガール二人が前と後ろに乗り込んできました>_<
静かだったのは初めの3分ほど。
口を開いたのは前列でbabarinaの隣に座ったかなり昔の山ガール。
「まあ、近頃の団体旅行は、どちらから?とお声かけしても知らんぷり。全く困ったもんだね〜」
即反応したのが僕
「僕たちはそんなんことないですよ!何せラテン系なんで」
そこから会話が始まり、途中から後ろの同年代カップルも参加して、ゴンドラの中はワイワイガヤガヤ(笑)
主役のかなり昔の山ガール、後ろに乗った「キヌヨちゃん」と大の仲良しのようで、なんと両夫妻揃って計四人、車で日本一周の経験ありとか。
「もうお風呂なんか、恥ずかしもへったくそもないから四人一緒よ!」と豪快にアピール。
「あなたたちはまだ若いからそうはいかないかもしれないけどね」
にすかさず
「僕は平気ですよ〜!ラテン系ですから〜」
「まあ、いいわね〜、いい人と知り合えたわ」
それからは紅葉を見ながら、かなり昔の山ガールの独演会^ ^
なんと200万円で船旅の世界一周をしたり、マチュピチュやイースター島、あろうことかのガラパゴス諸島へも一人旅をしたとか。。。
マチュピチュ、イースター島に行ったことがある知り合いはいますが、さすがにガラパゴス諸島はお初>_<
それと。。。200万円で船旅世界一周ができるとは。。。結構お得!
人との出会い
シークレットブログなのでかなり昔の山ガール、ノーカット素顔で登場(笑)
品川で産湯につかり疎開で埼玉へ今に至る。。。
ということは80代でもかなり後半なのでは?!
その元気さ加減だと三途の河はまだまだ先でしょう、どうぞこれからも老春を謳歌して長生きしてくださいね。
短かったけど楽しい時間を有難うございます^ ^
それと懐かしい苗場プリンスホテル。
オーリンの板にハンソンのブーツでゲレンデを颯爽と滑り降りていた、若かりし頃が走馬灯のように蘇りました^ ^
蕎麦好きの僕が選んだお昼はへぎ蕎麦の名店
二日目に選んだお昼ご飯はへぎ蕎麦。
もちろん新潟の名物ですが、隣町の群馬県谷川にもへぎ蕎麦の名店があります。
店の名前は角弥。店構えからして期待できます^ ^
さすがの名店、並んで順番を待つお客様がすでに数人。僕たちが名前を記した後も次から次へとお客様が来店。
かなりの名店のようです。
土日は混雑するのでしょう、週末専用のメニューからの選択のみでした。
しかし蕎麦は新潟県魚沼地方発祥の、つなぎに布海苔を使った蕎麦。これをヘギといわれる器に盛り付けた切り蕎麦です。
オプションで鴨汁、舞茸汁などが選べるスタイルでした。
僕はそもそも蕎麦はせいろかもり派、babarinaは温かい汁が好きなので鴨汁を追加。
供された二人前のへぎ蕎麦は十分なもりで食べ応えありそう^ ^
僕の食べ方は初めに蕎麦だけを食べます。ここで風味のある美味しい蕎麦ならば蕎麦に塩をかけてそれだけで楽しみます。
次にかえしで食べて、その後食べる分だけの蕎麦に山葵を乗せて食べ、最後に山葵とネギを乗せて食べます。
ここのへぎ蕎麦は。。。
蕎麦だけで食べてみて、立て続けに食べました。風味、のどごし、腰と文句なしです。
ありがたいことにテーブルには岩塩がありましたので、今度は岩塩で食べてみると、蕎麦特有の甘味が強調されまたまた美味しい^ ^
それから初めて見る、器の底が見えるほどの薄い色のかえしで食べてみました。
おおよそ甘味を感じない塩ベースに薄口醤油でも使ったような、初めて体験するかえし。しかしこれが蕎麦本来の風味を損なわないで美味しい。
あれよあれよという間に蕎麦が減っていきました^ ^
実に美味しい蕎麦です。
ただ、長くこの塩味が主体のかえしで食べていると途中でやや物足りなくなる。やはり鰹節の効いた少し甘めのかえしが好きな僕にとっては塩分が少しだけ強く感じました。
それでも、それを差し引いても本当に美味しい蕎麦です。
昨日のお昼のこめ太郎と同じく、近くに来る機会があったら是非立ち寄りたい店でした。
蕎麦パスタなる珍しいお土産も置いてましたが、ここは王道で、角弥の蕎麦をお土産に買って帰りました。
これで自宅で自分の好きな銀座 長寿庵の「鴨せいろつゆ」で美味しいへぎ蕎麦が楽しめます^ ^
世界ベスト10温泉に日本から選ばれた宝川温泉
日本は温泉天国^ ^
数多くの名湯、秘湯、露天風呂がありますが、ここ宝川温泉は渓流沿いに延べ面積約470畳に及ぶ4つの大露天風呂があり、映画テルマエロマエの舞台にもなった有名な温泉。
しかも海外で世界の名湯ベストテンに日本から唯一紹介され、海外からのお客様も多いので有名な温泉です。
この時期渓流の山々は色づいた紅葉山となり、その錦絵を見ながら入る最大120畳の露天風呂はまさに圧巻。
これを体験したくて、言って見れば今年の紅葉狩りの正に真打かもしれません。
秘湯感満点の建物に通路から見える大露天風呂。しかも五つある露天風呂のうち四つまでは混浴です。
大自然の中では自然な計らいかもしれません。
どっちが渓流で、どっちが温泉かわからないぐらい自然を活かした宝川温泉。
内風呂もあるらしいのですが、ここにきて大雨でもない限り内風呂に入る人はまずいないでしょう。
早速大露天風呂と紅葉真っ只中の山を見ながら露天風呂に向かいます。
エッ!ここで?!と思えるほど自然な脱衣場で裸になりタオル一枚で120畳の大露天風呂に^ ^
渓流の幅のある音と打たせ湯の点を打つような音の中、目の前には自然の錦絵が広がります。
体も頭も心も、すべてが少しずつほぐれていく感覚に、しばらく言葉もなく身を委ねる至高の時間を過ごしました。
混浴と言っても大半は男性。
ただ女性もバスタオルで体を隠せば混浴にも入れるようで、若いカップルの女の子が体にぴったりバスタオルを巻き付けて、彼氏と連れ立って混浴にきているカップルも数組見かけました。
120畳敷の露天風呂を心ゆくまで楽しんでから、隣にあるややぬるめのお湯に移動。
ここにも十名ぐらいの男の中に、カップルの女の子が入ってきました。
このシチュエーションだと女性の入浴に、かえって若い男たちが恥ずかしがっている様子^ ^
まあ、ラテン系のいい加減のオヤジはその程度では全くの平常心(笑)
抜けるに抜けることができないぬるま湯にぼ〜としていると、珍しくバスタオルで体を巻いたそこそこのお年のご婦人三人がやってきたようでした。
やはり加齢とともに度胸も据わってくるから、そこそこの年齢のご婦人軍団は混浴などなんのそのなんだろうな〜
でもbabarinaは僕のようなラテン系じゃないし、どこか少女感覚が残ってるし、ましてや一人だから混浴には絶対来れないな〜。。。
と思っていると。。。
その三人の中の一人にどこかで見た顔が。。。
ハッ。。。
ハイ〜ッ。。。!! あ、あれはbabarinaでは!!!0_o !!!
「あら、あなた〜」
「ええええ〜〜〜〜〜〜〜!babarina!!!」(で、隣のたわわ気味な奥様は誰よ?!)
「あら、ご主人?」
「あっ、はじめまして。。。^ ^;; よかたらどうぞ、どうぞ。少しぬるめですけどいい温泉ですよ」
こんな感じで僕とbabarina、それに初めてお会いするご婦人の三人が混浴露天風呂で2メートル四方内に集合。
後で聞いたところによると、女性専用の露天風呂で知り合い、バスタオルを巻くと混浴に行けるらしいことを知り、一人じゃ恥ずかしいけど誰かと一緒ならと意気投合し混浴にきたとか。。。
赤信号ならぬ混浴も、女複数なら怖くない状態での大胆な行動>_<
それにしても。。。
よもや今さっき知りあった人と突然裸の付き合いで混浴風呂ツアーに出かけるほどの度胸がbabarinaに会ったとは意外な発見でした^ ^;;
その後、彼女たちは120畳の大露天風呂に、僕は対岸の子宝の湯に行きました。
後から彼女たちも子宝のお湯にきたのですが、ここからお湯に浸かりながら渓流、紅葉を楽しめるベスポジがあるのですが、三人揃ってこのベスポジでしばらく自然の恵みを堪能しました。
ここでも不思議なご縁のお陰でbabarinaと一緒に宝川温泉の混浴露天風呂を楽しむことが出来ました。
少したわわなご婦人さん、本当に有難うございます^ ^
高崎はパスタの街?!
二時間も露天風呂を堪能した宝川温泉を後にして向かったのは高崎。
群馬の名物は水沢うどんにおっきりこみ、ソースかつ丼、それと小麦の生産地で隠れたパスタの名産地。
そこで最後はイタリアンでパスタ!
しかし群馬の知り合い曰く、群馬のパスタはイタリアンのパスタにあらず、それはスパテッティとのこと。
何しろ特徴はパスタの命のアルデンテではなく、その昔喫茶店で供されていた感じの量だとか。
それでもパスタ好きの僕にとっては興味津々^ ^
そこで高崎パスタの走りの店ともいわれた、はらっぱ本店に車を走らせました。
店は比較的おしゃれな感じ、しかし。。。
ラーメン店にあるような対面式のカウンターは。。。ある意味新鮮かも^ ^;;
僕のオーダーはこの店売りの赤唐トマトソース フライガーリック乗せ、babarinaは明太子クリーム。
供されたパスタを見て驚いたのは、やはりその量>_< 100〜120gはあろうかと思うパスタはスープパスタ系。
アラビアータをイメージしていたのですが、がっつりパスタは赤唐辛子がばっちり効いたトマトスープの中にあり、トッピングにこれまた大量の粉チーズ、それを取り巻くガーリックチップはニンニク一玉使ったの?と思えるボリューム^ ^;;
でも。。。
これが結構いける、妙な辛さがまるで名古屋で食べた台湾ラーメンのように癖になりそうな辛さ。
明太子クリームパスタも世に言う普通に美味しい。
この店のコストパフォーマンスはかなり高いと感じました。高崎のスパゲティ、侮れませんね^ ^
ご馳走様でした^ ^
人と物と事のふれあいに恵まれた旅
人生は人、物、事との出会いの連続です。
旅好きで日帰りも含め幾多の旅をしてきた中で、今回はその三つに恵まれた貴重な旅だったと思います。
かなり昔の山ガールの楽しく貴重な話から、ストレスを持たずに心を解放し思うがままに生きる大切さを感じましたし、少したわわなご婦人とは初対面で裸のお付き合いをして共に目に焼きつく紅葉を露天風呂の中で経験しました。
こめ太郎の釜飯のお米のアルデンテに驚き、角弥のへぎ蕎麦の風味と喉越しに魅了され、スープスパゲティの病みつきになりそうな美味しさに引き込まれました。
超大型の台風21号の接近による荒天予報を抑えて雨らしい雨にもあうことなく、八海山と苗場の手つかずの自然の紅葉の中を空中散歩するという貴重な体験をしました。
50歳になって価値観をコペルニクス的転回で、モノより思い出に変換してから早九年。
今回の旅は、今の自分の価値観が自分にとって正しい、心地よい、無理がないということを再認識させてくれた旅だったような気がします。
人に感謝、モノに感謝、事に感謝、心から有難うございます^ ^
連続台風の週末はindoorとちょっといい話
紅葉狩りと温泉巡り part1
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