主導権争い
世の中は何時いかなる時代でも同じ分野には好敵手、そうライバルがいます。
IT業界も御多分に洩れず、いや、実にわかりやすくそのライバル同士の切磋琢磨で今に至っています。
その走りと言えるのが当時はまだまだ小さくマニアックな市場だったパーソナルコンピュータというマーケットでの大巨人IBMが世に送り出したIBM PC(MS-DOS)と、ユニークなアイデアで綺羅星のごとくマーケットに現れ、一部に熱狂的に迎えられたAppleの戦いがそれです。
この両者の戦いにはいまだの意語り継がれる伝説のCMを避けては通れません。
アメリカ国民の大半がテレビに釘付けになるというスーパーボール、1984年の第18大会でAppleは大々的にこのCMを流しました。
画一的で没個性で無表情で全体主義的な男の人々が見つめるスクリーンに向かって、それとは真逆のカラフルで個性的な女性がそのスクリーンめがけてハンマーを放り投げ爆発させる。
言わんとするとことは明白です、没個性で画一的なIBMに個性あふれるAppleが一撃を与えパーソルナコンピュータ市場に大きな風穴を空ける。。。
コンピュータ、OSなければただの箱
このIBM vs Appleの戦いはOSに主戦場を移して熾烈さを極めました。
Appleは創業時からハードとソフトを一貫して自社で企画生産していました。
しかしIBM PCはMS-DOSというマイクロソフトが開発したエンジンで稼働していました。ここでビル・ゲイツは気がついたのです コンピュータ、OSなければただの箱。。。
IBMは自社のPC軍のシェアを上げるためにそれと互換するPC/AT互換機のアーキテクチャーを公開し、他のパソコンメーカーにもMS-DOSを採用を促しました。
この状況でゲイツが動きます。MS-DOSの上で動くAppleのMacOSのような直観的にわかる、グラフィカルユーザインターフェイスを持つOSの開発に乗り出したのです。
そうして生まれたのがWindows95でした。
世界のパソコンのシェアは圧倒的にPC/AT互換機が多かったので、その上でまるでMac OSのような体験ができるWindows OSは売れに売れました。
ウエアラブルがステージを変える
iPhoneが世界初のスマートフォンだと思っている人が多いようですが、そうではありません。
この分野の先駆者はBlackBerryでしょう、機能を制限するとNokiaもそうかもしれません。
そもそもWikipediaでも一義的にはスマフォの定義はない、とされてますが僕が考えるにはOSを搭載した携帯電話であること。
かなり若い時期からパーソナル デジタル アシスタント(PDA)に興味関心があって、古いところではAppleが開発していたNewton、実際に手にしていたのはsonyのCLIE、それに元祖PDAメーカーのPalm。
そして2004年にボーダフォンから発売されたNokia6630。日本では702NKとして発売されましたが、これにはSymbian OSが搭載されていました。
余談になります、このNokiaの発売にはかなり胸躍ったことをはっきり覚えています^ ^
このNokiaのスマフォを使いたくて、それまで長い間使っていたdocomoからいとも簡単にボーダフォンにのち変えました^ ^;;
このNokia6630のフォルムとSymbian OSの使い勝手と思想には、Appleと同等に心うたれました、惚れましたね(笑)
だから今でもNokia6630と、それと同じぐらい魅かれたPalmⅤは今でも書斎の机の上に飾られています。
寄り道が長くなりましたが、今老若男女に浸透しているスマフォ。これもiPhoneとAndroid携帯のシェア争いになっています。
パソコンはラップトップ以外不動のもの、つまり使うためにはそこまで人が移動しなければなりません。
しかしスマフォはウエラブル、つまり身につけるように常に持ち運びが可能で、しかも大きさ重さが苦になりません。
これはMac OSがiOSに変わり、Windows OSがAndroidに形を変えて代理戦争をしているようにすら見えます。
しかし、かつてのOS覇権争いではWindows vs Mac OS、つまりりビル・ゲイツのマイクロソフト社対ステーブ・ジョブズ率いるApple computerの戦いでしたが、スマフォにおいてはその構図ではなくiPhoneのAppleに対抗しているのは、検索でNo1シェアのGoogleです。
気になるgadget、スマートスピーカーとは?
スマフォでの音声認識、慣れるとこれほど便利なものはありません。
僕はAppleのevangelistですから言うまでもなくiPhone。そのiPhoneが持つ音声認識機能がSiri。
同様にAndroidのそれはOK Googleで始まる声認識機能です。
自分のiPhoneのアプリにGoogle Assistantを入れてますから、双方の日本語認識力は確認済みで共に優秀です。
ですから簡単なメールの返事やメッセージ、今日の天気、道順などは音声で問い合わせるのが最も合理的です。
ただしここに一つ問題があります。
それは街中や仕事場、つまり不特定多数や友人とまでは呼べない人のいる環境の中では、音声認識機能を利用する範囲が限られることと、独り言をケータイに向かって話す不自然さへの不審、冷淡な視線に耐えなければいけないこと>_<
仕事仲間のいる前でbabarinaの晩御飯は何がいい?への返信を声を出してすることは出来ません^ ^;;
となると音声認識機能に何の懸念もなく使える環境は極めてプライベートな場所になると言えます。
そこは。。。自宅、間違いなしです。
そんなマーケティングがあったかはわかりませんが、Amazonはこの音声認識で反応するスピーカーを、2014年11月6日からアメリカ本国で発売しています。
またGoogleはAmazonから遅れること2年の2016年11月にアメリカでリリースしました。
この動きを受けてAppleからも発売が予定されていますが、遅きに失した感は否めません。パソコンのOS、スマフォのOSと主導権争いを演じた大好きなAppleも、スマートスピーカーの市場ではメジャーになることはまずないでしょう。
これで基本的にスマートスピーカーの使い場所は家であることはわかりました。
使い方もSiriやOK Googleと同じこともわかりました。違いは何かというと、リアクションが音声のみであるということです。
スマートスピーカーは、どこのAIを使うのかという選択
さてさてそうなると家にいながら声で操作するスマフォみたいな物。。。だったら、スマフォでいいんじゃない?
となりますが、ここでユーザインターフェイスで決定的な違いがあります。
それは起動から確認まで一切手を使わないこと。
スマフォではロック画面から復帰する際に指紋認証やパスワード入力が必要ですが、スマートスピーカーは声だけでそれをやってくれます。
例えば料理をしている最中にタイマー予約も声でできますし、下ごしらえをしている最中にレシピを確認したい時も音声だけでOK。
そしてこの音声による依頼にどこまで的確に応えることができるのか。。。それがクラウドのバックグラウンドにあるAI技術なのです。
つまりスマートスピーカーを使うということは、その核になるAIを使うことと同義です。
スマートスピーカー、スキルの数の勝負かな。。。
その昔、パソコンではそのOSでしか動かないソフトがありました。
特に画像系や音楽系ではMacでしか動かないアプリがあり、そのアプリを使いたいがためにMacにした人々も多く、結果Macはアーティストやアカデミックに多くのユーザーがいました。
しかしその後この傾向は少なくなり、スマフォに至ってはiOS、Androidの双方で動くのが当たり前、基本となっています。
スマートスピーカーはOSの代わりがAI、そしてアプリに当たるものがAmazon echoで呼ぶところの「スキル」に該当するでしょう。
これは言ってみればサードパーティ、つまりAmazonの音声認識AI、通称Alexaに協力する企業が展開するサービスなのですが、あろうことかAmazon echoでは100社以上の265スキルが用意されているとか!!
これは凄いことです。簡単に言えば既に265のアプリが使える、ないしは間も無くサービスを受けることができる状態であることを意味しています。
このスキルには各社のニュースやお天気情報に占い、クックパッドやぐるなび私鉄などもあります。
ニュースの配信はもちろん、レシピや美味しいレストラン情報に私鉄の運行状況なども確認できそうです。
これらが全て無料で使えるのかはどうかはまだアナウンスされていませんが、多分スマホでの使用の料金発生形態と同じようなものになると思います。
つまり無料と有料サービスの棲み分けとユーザによる選択ですね。
スマートスピーカーは第二のスマフォになれるか?!
専門家の間ではスマートスピーカーは早くも2018年大ブレイク、ヒット番付の西か東の横綱か大関になると言われているようです。
市場規模も2017年での出荷数が2400万台、そしてそのシェアはAmazonが75%を有しているようです。
これは今月発売された日本以外での話です。日本でも5年後に年間300万台の出荷が見込まれているようで、既にLINEが自社開発のAIを使ったスマートスピーカーを発売していますし、SONY、ONKYO、Panasonicもリリースを予定しているはずです。
問題はバックグランドで動くAIの選択ですがSONY、PanasonicはGoogle、ONKYOがAmazonのようです。
私見ですがスマートスピーカーはAI技術の進歩とともに家電製品としてテレビ、冷蔵庫並みになくてはならないgadgetになっていいくと思います。
その二つの理由を挙げておきます。
1 家電製品のハブとして
既にある機能ですが音声で電化製品を制御できます。まだ製品としてはフリップス社製のLED電球だけですが、今後確実に増えていくことが予想されます。
テレビにブルーレー、AppleTV、ホームシアターのオーディオセット、ルンバ、リビングの照明と我が家のリビングには家電の数だけリモコンがあると言っても過言じゃないほどです。
この増えすぎたリモンコン類を少しでも整理したくて購入したのがマルチリモコン。
しかしこれも通信規格の違いやスペックの問題でホームシアターやルンバ、AppleTVには使えません。
しかも使用時は必ず2アクション以上、つまりまずは「何を」でボタンを押して「どうするか」でまたボタンを押す。
これらが手も使わずに「テレビつけて」「照明暗くして」「ホームシアターのボリューム上げて」と声だけでできたら、どれほど便利かを想像すると一般化しないわけがないと思うのです。
ましてやこれから超高齢化社会に向かう日本。お年寄りは煩雑が苦手ですから声での操作は喜ばれるでしょう。
2 危険通知と安否確認機能
スマートスピーカーはweak up wordから始まります。
Googleならば「ねぇ、Google」か「OK、Google」Amazonならば「Alexa」がそれです。
これでバックグランドのAI、そう人工知能とつながります。
さてここからはまだない機能ですが、技術的観点から可能であり安心できる社会づくりにも寄与しそうな僕の考えるサービスですが、多分似たサービスがいずれリリースされるだろうと思われることです。
それは自宅内で何らの危機的な状況、泥棒暴漢の類の乱入、小火、人が倒れるなどの際にweak up wordの後に続けて「助けて!」と叫ぶわけです。
この単語をはしいた後は自宅にあるスピーカーから伝わる家中の音を拾うことを事前に許可しておきます。
そうすればそのスピーカーを通して家から伝わる音や音声の解析で何が起きているのかはほぼ分かりますし、事前に登路した一次情報やクレジットカードの番号、場合によってはGPS機能を使って自宅を特定し、警察、消防、救急車といった必要機関にAIが連絡を取ることもできます。
これがスマートスピーカーを使った危機通知機能です。
安否確認とはスマートスピーカーに声紋登録した音声が定期的に発せられているか、平均的な時間ごとの音声発生がなされているかで安否を確認して、異常時に登路した相手にメール等を使って通知するサービスです。
僕の例でいえば僕とbabarinaの声を登録しておいて、一定期間スマートスピーカーにその声でweak up wordが発せられなかった時に娘たちに通知するといったイメージです。
長く家を開ける時は事前にスマートスピーカーにその旨を伝えておけば誤作動もありません。
久々にビビビッ!ときたので(笑)
先行販売したGoogle home、つい先日アナウンスされたAmazon echo、どちらも捨て難い魅力があるのですが、僕はAmazonのAIを使うことにしようかなと思っています。
理由は2年間先行した実績と、1:26強のスキル数。
それに技術的なことで書かなかったのですが、スピーカーでもインプットは音声なので内蔵されたマイクもかなり重要。
Amazonはこの対策が万全で6m離れた場所から発せられた音声も確実に拾うことができるテクノロジーを実装しているのです。
音声認識といっても部屋の中はテレビの音声や話し声で決して静寂な空間じゃありません。
そこに距離という問題も加わると結果、大声じゃないと認識されないとなれば長続きするデバイスにはならない。
その辺を考えました。
あとは音楽のある生活が好きな僕にとって、Amazonを選択すればAmazon premium musicとspotifyの双方が使えますし、いずれApple TVでもamazon premium movieに対応するとアナウンスされてますので、僕の今の環境がAmazonとの親和性が高いというのも理由の一つですね。
ところでこのAmazon echo、思い立ったが吉日ですぐに購入できる訳ではありません。
招待制での販売なのでまずもって欲しいです、の意思表示。これはもう済みました^ ^
購入許可が下りたら早速手に入れてみたいと思います^ ^
気になるイタリアン
お外でランチ^ ^となると、様々な選択肢がありますが、我が家で一番出てこないのがイタリアン>_<
僕の作るイタリアンがとっても美味しいから、外で食べるならそれ以外がいい!という、嬉しいけどイタリアン好きの僕的には少し悲しいご意見。。。
少なくとも年に1、2回は勉強も兼ねてイタリアンに行きたいと思っているのですが、今回は前から気になっていたトラットリアでのランチを有無を言わさずに決行(笑)
まあ、ドライブがてら。。。というフレーズに彼女は弱いのです^ ^
さてさてこの店のランチメニューは、パスタが二種類に肉と魚の料理、それにその日のスペシャリティが数個、この中から好きなものを選んでランチにすると、パン、デザート、コーヒーが付きますというスタイル。
魚にも惹かれましたが、今日の気分は美味しいパスタを楽しみたい!
ということで久しぶりにカニ(ワタリガニですね)のまるごと一匹パスタを選び、babarinaはスペシャリオティーから茄子と生ウニのパスタを選択^ ^
先に供されたのは茄子と生ウニのパスタ。
ビジュアルからトマトベースなのは一目瞭然、まあ落合シェフのラ・ベットラでもこのスタイルなので方向性に問題はありません。
彼女が食べた後僕も味見。しかし。。。これはいただけません、完全に生ウニがトマトソースに飲み込まれていて、ウニの食感はあれど味覚や風味は抹殺状態>_<
茄子も素揚げをしていない感じで食感にハリがありません。見た目に結構ウニが多く使われているのがわかる分、勿体無い調理方法だな〜〜と感じました。
ほぼ間違いなくベースとなってるトマトソースはワタリガニのそれと一緒でしょう。
ならばウニのパスタにはそのトマトソースにやや多めの生クリームを入れて馴染ませ、さらにそこにウニを投入してソース自体にウニ感を出して欲しかったな〜。
残りのウニは別の皿で生で出してパスタに乗せるなり、生で食してからパスタを食べるなり、好きなようにするスタイルで出された方が価格に対する価値と、生ウニのパスタというネーミングに通りの食感、風味が楽しめたような気がします。
遅れてワタリガニのパスタがサーブされました。
ワタリガニのパスタはトマトソースベースに生クリームを入れて作りますが、ポイントはトマトソースと生クリームの比率、そして何よりもワタリガニの旨味がどこまでソースに移っていてパスタに絡んでいるか。。。
生ウニのパスタの評価が低かった分のリバウンドもあるのかな?それを差し引いてもテーブルに置かれたプレートからの香りの分だけで蟹感が嗅覚を通してストレートに伝わってきました^ ^
ソースも蟹の身とエキスを十分に吸ったもので、パスタへのまとわり方もネットりで理想的^ ^
味はトマトソースに生クリームではなく、パスミジャーノを加えたかな?というような方向性の軽いコク程度でしたが、それをも超える蟹の風味と味をまとったソースとパスタが美味しかったですね^ ^
欲を言えば蟹もウニもスパゲッティーニを使ってますが、蟹のようにやや和ワイルド系でトマトソース主体で主体であればもうワンランク太めのスパゲッティの方が良かったかも^ ^;;
蟹を食べた汚れ落としと蟹の殻入れとして、別皿に布製のおしぼりを持ってきてくれたのもなかなかのホスピタリティ^ ^
このパスタはリピートしたいと思いました.
ソースを楽しむ用でしょうね、このフォカッチャは^ ^
何しろ蟹もウニもソースの量が結構多い上に粘着性がある、ですからフォカッチャに吸わせるのではなく拭き取る感じでソースをいただきました。
無論自家製でしょうが、このフォカッチャ単品でも結構いけましたよ。
EXオリーブオイルと岩塩でもあれば、3ピースぐらいは食べれそうな感じでした。
デザートは南瓜のプリン。
自家製らしい南瓜本来の味を前面に出したプリンで、単純だけど少し力強さのある野菜の甘みが前面に出ていました。
味変えようにミックスベリーのソースを添えておいてくれてたのはうれしいいですね^ ^
こういったランチではまず期待していない珈琲。
ところが。。。
うん?香りが立ってるわけじゃないのですが、ほとんど酸味を感じない苦味の多い味で結構美味しい。
二期倶楽部やホライゾンラボと同じ方向性の味です。
オープンキッチンだったので帰り際見てみるとあらら、の大きめのコーヒーサーバーにコーヒーメーカー>_<
でも。。。
メニューにはカプチーノもあったので、多分豆の焙煎だけはイタリアンかフレンチローストで、その豆を挽き方を変えてコーヒーメーカーで淹れてブレンドとして供しているかも、です。
たま〜に僕もやりますが、エスプレッソ用の豆をドリップ用に挽いて、ハリタの三穴ドリップであっさり入れるとこんな感じの味になるのです、おおよそコクとは無縁の珈琲になりますが(笑)
またデザートを食べ終わった頃に、ウエイレスがわざわざ食事の感想伺いに僕たちの席にまでやってきましたし、チェック後もドアを開けてのお見送りでした。
イタリアンには辛口になってしまう僕です^ ^;;
でもリストランテよりも格下のトラットリアでこのホスピタリティは驚きですし、調理法にやや残念なプレートもありましたが、評価が辛口の人でなければ総じて美味しかった!になると思います。
どうもご馳走様でした、そして心地よい時間を有難う^ ^
絵画館通りの黄葉と姉のお見舞い
暦の上では冬
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