風も雲も秋の気配
6月に梅雨入りして同じ6月に梅雨明け宣言という、観測史上初の事態となった今年の夏。
その暑さは猛暑を越えて酷暑、極暑、さらには生命の危機につながる暑さとの表現まで。。。
つい数日前まで積乱雲が青空に映えていたのに、今日のそれは水彩画のような淡い空に筋雲で秋の気配。
季節は確実に秋を迎えようとしています。
そんな過ごしやすい週末、お隣りさんご夫婦を招いてホームパーティーをしました。
数年前に始まったらこの企画、僕の記憶が正しければ理由は特にありませんが去年はやっていないはず。
そこで今年は必ずやろうと考えていました^ ^
主役は会話、脇役はイタリアン
お隣さんとのホームパーティーの主役は会話です^ ^
僕がずっとキッチンに引きこもっているようでは、お隣さんにも失礼。そこで料理も手抜きではなく、シンプルなメニューに^ ^;;
アンティパストは海老、手造りベーコン、マッシュルームのアヒージョです。
アヒージョの楽しみ方はツーウェイ。先ずはオイル煮された食材を楽しみます。次に食材の旨みが染みたオイルをバゲットで楽しみます。
アヒージョを肴に二家族四人で乾杯!^ ^ といってもノンアルコールです(笑)
パスタは僕の定番、シンプルなポモドーロ。でもこのトマトソースって結構奥が深い。
先日我家に遊びにきたパリでフレンチ修業中の友人が、今一番関心のある食材を活かした料理方法にも影響を受けましたが、その調理法での料理をゲストに供するには余りに冒険>_<
ということで、いつものトマトの酸味よりも甘味が引き立ったソースを作りました。
お隣の奥さんはイタリアンがお好き^ ^
その分口が肥えてそうなので、少しだけ緊張気味でしたが、お口に合ったようで何より^ ^
摘みたて自家栽培のバジルが、良いアクセントになってましたね。
メインは牛肉を使ったサルティンボッカ。レタスに自家栽培のスープパセリ、クレソン、ルッコラ、ミントを混ぜ合わせたサラダ付です。
このメニューで牛を使うのは今回が初めて^ ^;;
固くならないように火入れのタイミング、時間、火力にとても気を使いました。味は溶けたバターと檸檬の搾り汁でいい感じにまとまったのですが、少しだけだスジがあった牛肉だったようで>_<
やはり素材に優る料理無し。。。ですね^ ^;;
食後は壁のない第二リビングに移動してドルチェ&コーヒータイム。
ドルチェはお隣さんの手土産です^ ^
嬉しいのはお隣さんも珈琲好きなこと。数年前、有難いことに僕の淹れ方を見学に来てくれてから、美味しいロースター情報などを共有する仲です。
ちなみに桐生の中学生ロースターはお隣さんからの情報でした^ ^
今回はグアテマラとブラジルの二種類を点滴ドリップで供しました。
御主人の「やっぱり美味い。何が違うんだろう」のお言葉は嬉しかったですね^ ^
14時すぎからのコーヒータイムは、秋模様の清清しい天気も後押ししてくれて、17時頃まで続きました。
同じマンションのお隣さん、話題は地域情報からはじまりましたが、料理、ガーデニング、 DIYや世代の違う青春時代の話題にお互いの子供たちの話と尽きることがありませんでした。
数日前までの暑かった夏の日々も、どこか結構前のことのように感じるぐらいの秋の気配。
なにかひとつの山を過ぎたような満足感と、すこし寂寥感がよぎりました。
仕事でビル建設の竣工が明確になったことや、長い夏休みの炎天下のなか、壁無しの第二リビングを作りあげたことへの満足感。
それに還暦を迎え、いよいよあらためて生きるということを真正面から向き合った時、今まで以上に「今」を生きる事の大切さ、有り難さを感じたからかな。。。
はたしてあと何年、自分の思った事を自分の身体を不自由なく使ってすることが出来るのでだろう。。。
そんなことが頭をよぎっただけで、寂しい風が心をふと吹きぬけます。と、同時に、それが出来てる「今」が有難い、本当に有難いとも感じます。
有難いという漢字は、「有る事が難い」と書きます。つまりは、有り得ないということ。
有り得ないはずの事が起きているから「有難い」
何事にも感謝する心を、ますます忘れずに生きていきたいものです。
ジェラシックワールド
浅草で寄席
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