久々のピッツェリア
美味しいピッツアが食べたくなりました。
美味しいピッツアといえば中目黒の聖林館。中目は永福町と並んで都内でも屈指の有名なピッツェリアのある街ですが、やはり中目黒が一枚上でしょう。
この街のピッツアを牽引するのは聖林館とダ イーサ。そしてなにやらサボイという名のを冠した店も中目黒と祐天寺の中間ぐらいの住宅街に出来たとか。。。
そういえば西麻布のサボイも名店になっていて、僕の行くべき、いや行かなければいけない店リスト(笑)に入ってます。
ということでピザではなく美味しいピッツアが食べたくなり、我が家から近くで且つその欲望を満たしてくれる店に久々に行ってきました。
この店は勿論本格的なピザ釜のある正当なピッツェリアですが、面白いのはコースがあること。
サラダと南瓜の冷製ポタージュは可もなく不可もなく一般的ですが、アンティパストミストは少し手が込んでます。
小さなアランチーニはシーフード入り。ブロッコリーのアンチョビもナイスアイディアです。
ドライトマトとリコッタチーズのブルスケッタもなかなか。イタリア産のハムもまずまずでした。
ピッツェリアでありながらやや手の込んだアンティパストが用意できてるのは、この店がピザ職人とパスタ担当のイタリアンシェフの二人が中心で運営されてるからでしょう。
オーダーはど定番のマルゲリータと生クリーム、モッツアレラ、釜揚げしらす、生海苔という珍しいピッツアを頼みました。
最初に供されたのはマルゲリータ。
前回訪れた際はモッツアレラをイタリア産の水牛の乳で作られたワンランクアップのメニューがあったのですが、なくなったようでレギュラーにしました。
全体の顔はとても良い及第点なのですがコルニチョーネの盛り上がりのなさが少し気になりました。
これが最終的に問題の本質?の現れだったとは。。。
期待大で熱々のワンピースを口にすると、まずチーズの質が気になりました。
ピッツアならマルゲリータ、サラダならカプレーゼというほどのモッツアレラチーズ好きの僕ですから、勢い味や食感にはうるさくなります。
次なる問題はトマトソース。イタリアから取り寄せたトマトホール缶を使っているとのことですが、素材の問題か調理法の課題か、何しろ旨味が足りなくコクガなく薄いのです。
及第点は焼き加減。だからこそのイケメンな顔のピッツアになってます。
しかし。。。コルニチョーネが全然ダメ>_< babarinaの言葉を借りると、顎が痛くなるほどの食感。
聖林館、サボイ、ピッコラ・ターヴォラで供されるピッツアのような軽さとは対極で、とても食べることができず耳だけ残しました。
同様のことは釜揚げしらすのピッツアにもいえました。
焼き方は良かったので原因を考えてみると、生地の発酵度合いが問題だと感じます。発酵系には弱いので素人考えかもしれませんが、十分に発酵していないのでは?
焼き方、焼き具合が良いのでとても残念です。
食後のデザートはパンナコッタ、コーヒーはマシン淹れでしょう。
デザートのパンナコッタのスプーンはスコップ型になっていて、なかなかお洒落。どっかアレッシーのような遊び心を感じます。
多分パスタのシェフでしょう、ウエイターも兼務していたのですが対応がとてもよく良質なホスピタリティーを感じました。
それだけにメインのピッツアの質が上がれば良い店になるのは確実でしょう。
是非頑張って欲しいです。
三谷幸喜ワールド
そもそも4、50代になって一番関心のある映画のジャンルはミッションインポッシブルや007のようなアクションものになっていました。
スリラーやコメディはあまり好まないのですが例外が三谷幸喜もの。
多分三谷幸喜が関わった映画はすべて観ていると思いますが、その頂点に立つ名作は「マジックアワー」
小劇場でやるお芝居のようなシナリオをスクリーンならではの技術を駆使して展開される物語は、佐藤浩市扮するデラ富樫の名演技もあって単純なストリーながら何度も観たくなる、正に三谷幸喜ワールドの真骨頂のような映画でした。
しかしそれをピークに「素敵な金縛り」「清須会議」と精彩を欠いた感の強い作品がつづいていました。
そんなこともあり今回の「記憶にございません」も、半年ほど待てばネットの映像サービスで観れるかな?ここはトリが三遊亭歌武蔵で三遊亭圓歌も高座に上がる鈴本の九月中席昼の部がいいかな?と考えましたが、今一度三谷幸喜の奮起に期待して映画を楽しむことにしました。
これが。。。なかなか、まずまずの出来栄え!
監督とシナリオを三谷幸喜が担当した映画でしたが、「マジックアワー」の様な大げさ感がないぶん大笑いする箇所はなかったのですが、思わずグスッ!という笑いは結構多く随所にありました。
観終わってどこかしんみりする三谷幸喜喜劇のエッセンスを感じることが出来るなかなかの作品でした。
放送作家、脚本家、映画監督とマルチナ才能を発揮する三谷幸喜。
僕が思うに彼の作る喜劇はシャイな思いを笑いで覆う人間愛。。。かな?
どこか悪戯っぽく少しシャイで日本人のDNAに響く喜劇感が大好きです。
3歳違いでほぼ同じ時代を駆け抜けてきた三谷幸喜には、これからも理屈抜きで笑って笑って最後に心に染みるドラマを創り続けてほしいですね。
頑張れ!昭和三十年代生まれのスーパースター!
自宅トラットリア
近頃のマイブームの一つがyoutubeでのレシピサイトを観ること。
なぜ引き込まれたかというとプロ、セミプロの投稿が多く、映像なのでレシピ以外の火加減、入れるタイミング、コンロでのフライパンの角度、食材の切り方、混ぜ方などがリアルにわかるから。
この実際に作ってる映像ってすごく大切なんです。
テキストや写真では決して伝わらない、見えない、見せないプロの技に裏技に肝などが映ってることがあるのです。
イタリアンではお気に入りが三人います。
三人とも店を持つプロで、一人は都内のリストランテ、一人は地方都市のトラットリア、残る一人も地方都市のイタリアン居酒屋?(笑)
各々が個性が光っていてリストランテはいかにもお洒落な都市型イタリアンでホームパーティー形式。トラットリアは自然体でスタッフとともに表メニューとまかないを。
居酒屋はほとんどお笑いながらレシピと腕は確か。
これが勉強になって実に面白いのです。
地方都市のトラットリアのシェフは長野市にあるリストランテ フローリアの小林シェフと判明。youtubeでのタイトルはChef Poria。
この人若いのになかなかの人格者?でフタッフへの愛を強く感じます。
様々なメインメニューにまかないメニューの投稿をしている小林シェフですが、視聴者からいただいたというずんだ豆を使ったカルボナーラなるメニューを披露していました。
これが今年のホームパーティーのセカンドペッシェで枝豆ソースを作った僕の料理魂に火をつけました(笑)
たまたまスーパーで枝豆を発見したのでディナーでチャレンジすることにしました。
作ったのは枝豆カルボナーラと黄桃とプロシュートのサラダです。
メインの枝豆カルボナーラはレシピをアレンジしました。
茹でた枝豆の薄皮も取り除いた豆に生クリームと牛乳1:1を加えてフープロで攪拌し、そこにパルミジャーノをたっぷり入れます。
ベーコンをオリーブオイルで程よく炒めて取り除きオイルを冷まし、そこに枝豆ソースを投入します。茹で上がったパスタと卵黄を枝豆ソースと絡めながら火にかけてトロトロ状態で手前で完成。
皿に盛り付けフライパンに残ったソースとベーコンをトッピングして、粗挽きのブラックペッパーを散らして完成です。
枝豆の風味と塩分が利いたソースはなかなか秀逸。もうワンランクアップするならフープロ攪拌後濾せばよかったかも。
サラダのソースは山形で手に入れた赤スモモのヨーグルトソースに、レモンの絞り汁とEXオリーブオイル、ペッパー、塩で味を調えたもので、黄桃と生ハムにもよく合います。
映画も愉し!料理も楽し!
台風15号
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