デコレーションのないXmas
いつからかXmasのデコレーションが玄関ドアのXmasリースだけになってしまいました。
さすがに娘達がまだ幼かった頃の様に、僕の背丈を超えるクリスマスツリーをリビングに置いてという大仕掛けはありませんでしたが、それでも30cmぐらいの可愛らしいツリーは飾ってましたし、リビングボードや窓辺、玄関ホールのボードにも所狭しとサンタやクリスマスの小物達を飾っていました。
しかし。。。歳のせいにはしたくないのですが、前ほどXmasにかける気力がなくなってきている気がします。
でも感性だけは変わらずに
でもクリスマスシーンズンになると必ず観る動画があります、それはJR東海Xmas ExpressのCM。
山下達郎の永遠の名曲Xmas Eveとともに流れるショートストーリーはいついても心に沁みて、年甲斐もなく涙腺が緩んでしまいます。
青春真っ只中の頃の忘れることのないクリスマスの思い出が蘇るのでしょうね(笑)
多分、いや間違いなくいくつになってもクリスマスが近ずくと観て涙する人生を送ることでしょう。
今年はクリスマス前後の自宅での手作りイタリアンと、お気に入りのトラットリアでのイタリアンでクリスマスを迎え過ごしました。
Xmasのイタリアン
さて今回は珍しくカウンター席に案内された、大お気に入り馴染みのイタリアン。
カウンターがあるということはオープンキッチンであることであり、僕のように料理に興味関心があるものにとってはシェフの動きが見えるので一等席、プラチナシートのようなものです。
そして今回楽しめるのパスタが、タリオリーニにニョッキ、トルテッリーニの三種類。
麺にお団子に詰め物と多様なパスタを楽しめます。
バゲット類は通い始めた頃と同じ、不動の三種類です。
今回のアンティパストミストは嬉しくも海の幸の食材が多かったです。
真鰯のカルパッチョは紫玉ねぎと癖の強い春菊に合わせるためか、やや酸味の強い仕上げに。
反時計回りに蛸のアンティパストはとても柔らかく、他の食材ともよくなじんでいました。
イカ墨で煮込んだのでしょう、スルメイカは風味も味もバッチリで、止めて十数年になったのにスパークリングワインが欲しくなりました。
エスプレッソカップで供されたのはステッキオと鹿児島産の生グリンピースの煮込み。
ラストはパルマ産18ヶ月熟成のプロシュートと洋ナシ。このプロシュートと果実はベストなマッチングですが、有名どころはメロン。でも我が家では桃がメインで洋ナシとのマッチはお初。で、やはり美味しい!
今回もアンティパストから大満足でした。
プリモピアットの一皿目は北海道産ホタテ貝 カラスミ、ルッコラ、柚子、タリオリーニという使った食材だけの名前のメニュー(笑)
食材からみて出汁はホタテ貝、やや強めの味のアクセントはエッジにちりばめられたカラスミでしょう。
ほんの少しだけルッコラの量が多いかな?その分、柚子の香りが相殺されてるかな?などの第一印象が吹き飛ぶようないい出汁を吸ったパスタでした。
普段から乾麺に慣れているので、手打ちパスタの生食感はちょっと異次元なのですが、それを強く感じさせるのが今回のような汁系、スープ系のモノです。
美味しくいただきました。
二皿目は蟹の身とイタリア野菜のチーマディラーパという菜の花の一種煉ったものをトッピングしたカボチャのニョッキ。
自宅で手打ちパスタは無理でもニョッキなら。。。と思い続けて早数年(笑)
でもまだ手作りニョッキをやったことがなく、いつもディチェコの出来合い品をお湯に入れて使っていました。
この店のパスタ類はすべて手打ち、当然ニョッキもそうです。
そこからくるものでしょう、ニョッキの歯応え、歯ざわり、反発力が出来合い品とは全然違います。
蟹の身の繊細さ具合から種類は間違いなく毛ガニ、その濃密な味がチーマディラーパのほんのりとした苦味と相まって大人のテイストでした。
Buono!
プリモピアット最後の皿は牛肉の赤ワイン煮込みを詰めたトルテッリー二 京都産の地鶏のブロード。
シェフに聞いたところトルテッリー二はイタリアのクリスマスでは必須のメニューとか。
フルボディーのワインを使ってるのかな?と思わせるやや強めの赤ワイン煮込みは、モッチモチのトルテッリー二に包まれて水餃子を彷彿とさせる食感。
弱火で6時間かけて取り出した京地鶏の澄んだブロードとの味のコントラストが見事でした。
魚は寒鮃で菊芋のソースに白菜をアンチョビでくたくたに煮た白菜を添えたもの。
多分ペッシェで鮃を食したのは初めてです。カウンター越しに見ていると肉料理だけでなく魚も七輪で焼いていました。焼きの途中でスプレーをして水分を足していましたが、中身は白ワインかも。
この店はイタリアンなのに多様なソースが振る舞われます。イタリアンの定番のバルサミコ、赤ワインの他に、ポルト酒やアンチョビ、それにキンカン、ストロベリーなどの果実に、トマト、グリンピース、ユリ根などの野菜など角度も深度もありますが、今回は菊芋。
そもそも菊芋は多分会席料理で経験したことはあるような気がしますが、イタリアンでは初めてです。
まったりとしつつもクリーミーなソースが、淡白な白身の鮃の味をうまく包み込み美味したですね。
ややぼやけそうな組み合わせにアクセントを与えてるのが、アンチョビで煮た白菜と素揚げの生姜でした。
カルネはメニューの豚以外に追加料金で、仔羊の骨つきロース、蝦夷鹿のロース、黒毛和牛のヒレが用意されていました。仔羊と悩んだのですがジビエの蝦夷鹿のロースを選びました。
ソースはポルト酒で黒トリュフがけで付け合わせに火を通したステッキオ。
ジビエはイノシシも鹿も処理がよいものは臭みも全くなく、牛や豚、羊にない旨味があります。
今回の蝦夷鹿も火入れが素晴らしく、まるで鹿のたたきか刺身でも食しているようで鹿の旨みを堪能できました。
それを引き出してくれたのが火入れもさることながらポルト酒を使ったソースでした。
ソースの味で食べさせるのではなく、鹿肉の旨みを引き出す裏方に徹したもので本当美味しかったです。
三種のドルチェはフルールのパンケーキにティラミス、そして紅茶のジェラートでした。
振り返ると二年以上足繁く通ったこの店でティラミスが供されたのは多分今回が初めてです。数あるドルチェの中でも僕が一番好きなのがティラミス。嬉しかったです。
でも、この店のティラミスは少し大人の味で僕にとっては甘みが足りない感じ。期待過剰な分、少し拍子抜けかな?(笑)
他の二つはいつもの美味しさでした。特に紅茶のジェラートは少しくせになりそうな風味でした。
ドルチェの後のコーヒーはカップチーノを頼み快く受けてくれたのですが、どうもイレギュラーだったみたいでメニューにはないものをお願いしたみたいです。
カントゥッチとともに供されたカップチーノも及第点、美味しくいただきました。
今年も一年間お世話になりました、四季の季節ごとに食を通してイタリア旅行をさせていただきました。
本当に美味しく、楽しく、ゆったりとした至高の時間を過ごさせていただきました。
さらに今年はこのリストランテのエプロンのトレードマークのデザインを僕が、エプロン自体の製作をbabarinaが担当して、全スタッフ6名分のエプロンを納めさせてもらったのも良い思い出です。
どうぞ良いお年をお迎えください、そして来年も食を通してのイタリア旅行を楽しませてください。
自宅のイタリアン
クリスマスにはイタリアンがお似合い?!(笑)
12月22日にはお気に入りのトラットリアを予約していたのに、前日の21日は自宅でイタリアンを楽しみました。
やはりトマトの赤とオリーブやバジルの緑がこのシーズンにぴったりなんでしょうね。
パスタはニンニク多めのトマトソース、狙ったのはカプリチョーザのトマトとニンニクのスパゲッティの味。
使ったパスタはブカティーニというスパゲッティよりも太く中心に穴の空いたパスタで、この手の重めのソースによく合います。
サラダはやや硬くなったフランスパンを角切りにして揚げてグラニュー糖をまぶしたクルトンを乗せたシーザーサラダ。大量の摩り下ろしたパルメジャーノレッジャーノが味のポイント。
ウインナーは毎年知り合いがお歳暮で送ってくれるハンス・ホールベックを焼いたものに、ハニーマスタードを添えました。
babarinaの笑顔で料理の出来がわかりました。
Xmas Eveも自宅でイタリアン。
たまたまなくなって注文して届いていたパルミジャーノレッジャーノとゴルゴンゾーラ、それとカラスミを活かすメニューを考えました。
それにお歳暮で頂いた蛸の足もうまく使いたい希望もあり、イタリアンとスパニッシュでイブの夜を過ごすことにしました。
パスタはゴルゴンゾーラとカルディーで売ってるいぶりがっこのタルタルソースのパスタで、エッジにカラスミの摩り下ろしを配しました。
蛸は一口大に切って舞茸とニンニクとともにオリーブオイルで煮てアヒージョにしました。
残る一品はジャガイモの皮をむいて茹で上げたものをバターで炒めて、それにゴルゴンゾーラチーズとプロシュートを混ぜわせたものです。
babarinaの僕の作る料理はお世辞抜きでなんでも美味しい、特にイタリアンは本当にお店の味!の言葉が嬉しかったですね。
我が家でバースデープレゼントは定番ですが、クリスマスはプレゼントよりも食事や外食で楽しむのが常です。
ですから僕も結婚して以来クリスマスプレゼントの記憶がありません。
しかし今年は違っていました。
イブの夜の僕の手作りイタリアンを楽しんだ後、近頃お気に入りのデロンギのエスプレッソマシンで淹れるカップチーノでまったりしていると、目の前に高島屋のプレゼントボックスが。
なんとカシミア100%のニットがプレゼントされたのです。
有り難う、大切に大切に着させてもらいますね。
2019 年末の家族旅行
Happy Birthday to Jijotty
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