今年も家族で旅行
定年退職で嘱託となった今年。経済環境も大幅に変わったので、全額負担で毎年続けてきた年末年始旅行も断念と思っていました。
ただ、かれこれ十年近く続けていた恒例行事がなくなるのも一抹の寂しさがあり、夫婦での旅行や外食も前ほどではなくなったので少し無理をして続けることにしました。
chojory夫妻とjijottyは仕事が終わってから集合ということなので、晩御飯を作ってあげることに。
リガトーニはゴルゴンゾーラのソースで。サラダはカールレタスとカニカマ、プロシュートをハニーマスタードのドレッシングで用意しました。
大食漢の義理の息子のためにベーコンのアヒージョとバゲットも用意しましたが、バゲットに及ばすオイルまでほとんど無くなっていたのには唯々驚きました。
12月27日 金曜日
今回も行き先は圧倒的に魚の美味しい宿ろくやのある内房にしました。
ただ、無理してでも家族旅行をと決意した時期が遅く、年末年始はすでに空きがなし。他の地域も考えましたが、未知なる冒険で失敗はしたくなかったので、ろくやで少しだけ空きのあった年末の12月27日でふた部屋を抑えました。
年末年始の旅では今回でかれこれ5回目の房総の旅。その度に二度か三度のお昼ご飯先をリサーチして来ましたが、正直昨年ぐらいからはネタ切れ。
そんな中今年ピンポイントで選んだのが市原市にある田中屋レストラン。
元お肉屋さんというこのレストラン、ホームページにランチの紹介はありませんがメインのメニューから察するに結構良さげな感じで選択。
外観も中も小洒落た感じで期待大です。
流石有名店だけあってランチタイムはすぐに満席になり待ちのお客様も。
予想通りランチメニューがあり、方やエビフライとハンバーグ、もう一方がステーキでした。
どちらにもライスと豚汁が付きます。
僕と娘たちがステーキ、babarinaと義理の息子がハンバーグ&エビフライをチョイス。
どちらにも驚きましたが、まずはエビフライの大きさにびっくり。薄い衣で大きな海老の身がびっしりでした。
そしてステーキですがゆうに200gはありそうなレアのステーキが鉄板に乗って供されました。
店オリジナルのレモンを効かせたお醤油ベースのソースがとても爽やかで、多めのお肉もスイスイ進みました。
赤身が主体の肉で筋も脂身も少なく、このランチが千円台で食べれるとはホント驚きでした。
とても美味しかったです、ご馳走様でした。
見所はほとんど制覇した感のある房総半島の旅。
ただやたら道の駅多い房総ではまだ行ったことのない道の駅もあり、その一つが四季の藏でした。
他の道の駅と同じようにお土産ゾーンとレストランゾーン、それに産直品を扱うゾーンで構成されていました。
特徴的だったのは足湯があったこと。どうも日帰りで温泉も併設しているようです。
ここは産直ゾーンの地元の農産品に珍しいものがあり、旅の始まりにもかかわらずキンカンや柚子ジャム、そして画像でわかる全長70センチ以上はありそうな、それはそれは大きな大根を手に入れました。
年末年始は大根料理が多くなりそうです(笑)
次に立ち寄ったのは金谷港に隣接するお土産センターのザ・フィッシュ。
ただここは海の景色もいいのです。この日も復活した晴れ男の僕を祝うような快晴、ただし風強く波高し。
そのお陰で動きのある波しぶきと霊峰富士をバックに素敵な写真が撮れました。
ろくやに着いたのは15時を少し過ぎた頃。
案内された部屋は僕とbabarina、jijottyが同じ部屋で二人分のベッドスペースと12畳ほどの琉球畳の部屋でした。
まずは一風呂浴びてゆっくりしてお楽しみの夕食を待ちます。
昨年は参加できなかった義理の息子も加わって、五人で乾杯!
今年も一年お疲れ様でした、有り難うございました。来年も宜しく!
気心の知れた家族でゆったりと過ごす年末、幸せです。
正直なところ去年の年末年始の旅でのろくやの食事に、味の変化、味付けの劣化を感じていて今回の料理の味付けがとても気になっていました。
先付は京芋雪花揚げ 海老そぼろ餡。
いつもよりも繊細な舌の感覚で一口。塩味の方向は去年と同じ感じがしましたが、今年は塩味よりも出汁が前面に感じられて美味。
舟盛りは相変わらず圧巻の十三種類。メインの活き造りは鮃と鱸でした。
幾分刺身も厚切りになったと感じたのは僕だけではなかったようです。
相変わらずの迫力と鮮度、種類には驚きを隠せません。
どれもとっても美味しかったです。
八寸は、和牛年輪煮、姫栄螺旨煮、穴子小袖寿司、鰆生ハム巻、スティック地野菜、肉味噌ディップ、海老塩焼きと多彩。
どれもメインの食材のうまさを引き出す仕事がされていて美味しかったです。
特に栄螺のつぼ焼きはあえて旨煮と銘打ってるだけあって、出汁を効かせた上品なつぼ焼きで一味違っていました。
煮穴子も出汁を効かせた上品なもので、控えめな酢での酢飯と良くあっていて美味しかったですね。
甲殻類が苦手なjijottyだけが和牛のすき焼きで、他の四人は定番の鮑のステーキでした。
鮑も好きな食材ですがお寿司で頂いたり、柔らか煮で出されたり踊り焼きで食べてきましたが、ステーキが一番好きですね。
特にこころくやのそれは塩加減が絶妙で、程よい弾力の残る柔らかさの食感と相まって最高です。
特に今年のものは美味しく感じました。
温物は白菜と蟹の博多蒸し。
蟹の感じは強くなく白菜の優しい甘みが強い一皿でした。
多くに使われていた餡のベースになっているであろう出汁が美味しいので、どの皿も上品に仕上がってる感じでした。
煮物替わりの丸六石焼鍋もここの定番です。かなり前に男鹿半島で体験した石焼鍋以来のものでしたが、焼いた石で瞬時に熱湯にすることで食材の旨みがより引き出されるのでしょうね。
出汁のワタリガニに鱈、それに野菜の甘みと旨味が凝縮された味噌鍋です。
鉢肴は鯖、しかも味噌煮ではなく醤油ベースの甘辛煮でした。
それをおかずにとろろご飯をいただきました。
鯖といえば味噌煮しかイメージがなかったのですが、甘辛煮も味噌煮とは違った美味しさで箸が止まりませんでした。
三種類の中から選べる水菓子では僕とjijottyが洋梨のコンポートとキャラメルのアイスを、他の三人はマロンのプリンとカシスのシャーベットを選びました。
好き好きですが洋梨は少し期待はずれで、いい意味で予想外の美味しさだったのがマロンのプリン。
味見させてもらったそれは丸々栗の美味しさが凝縮されたプリンでした。
食後にbabarinaと二人で貸切露天風呂でまったりとした時間を過ごしました。
ろくやには貸切露天風呂が二つと、家族風呂が二つに男女別の大風呂があります。
貸切露天風呂は縁起のいい八角形の檜風呂と石調タイルの長方形の風呂がありますが、今回は檜風呂です。
今年一年を振り返りながらゆっくり心と体を解放した時間を過ごしました。
12月28日土曜日。今日も晴れ。
昨夜のうちに尋ねられた朝食の干物。
chojoryは金目鯛、jijottyは秋刀魚、他の三人は鯵をお願いしました。
海辺の宿の定番的な朝食という感じですが、これがまた美味しいい(笑)
卵焼きは出汁巻風ですしイカの塩辛の美味しさも特筆もの。しらすおろしに蒲鉾のお刺身も、味の干物も海辺の宿ならではの鮮度と旨味です。
去年の疑問符を吹き飛ばしてくれた今年の料理にほっとしました。
そして今年の旅もとても素敵な思い出になりました、どうも有り難う、また来ます。
お世話になった方へのお年賀で干物を送ろうと調べたところ、館山のまるい鮮魚店の評判が良かったので行ってみました。
店名から街の魚屋さん?とは思っていましたが、あまりにそれ過ぎて少し引き気味になりましたが、すぐそばに鮮魚や干物の工場?を持っているようで少し安心しました。
例年は鴨川の道の港まるたけに立ち寄っていました。また沼津や熱海、小田原でも干物を購入すことの多い我が家は少々干物にうるさい(笑)
その我が家がまるい鮮魚店の干物を見て質の高さとコスパの良さを感じました、間違いないでしょう。
流石にGoogleで4を超える口コミ評判の店です。
時間調整で次に立ち寄ったのは、多分去年も立ち寄った道の駅とみうらです。
この道の駅はお土産の品揃えも良く、見せ方も女性の感性が活かされている感じがして好きな場所の一つです。
そして今回最大の発見が日当たり最高の二階の渡り廊下スペースのソファー。
ここでガラス越しの光を全身に浴びてしばらくの間日向ぼっこをしました。
日向ぼっこなて何年ぶりだろうと思いながら、ここでもbabarinaとしばしまったりタイムを過ごしました。
jijottyの強い依頼で去年と同じく訪れたブロア珈琲焙煎所。
僕よりピンポイントな楽しみ方ですが同等に珈琲にうるさい彼女の大のお気に入りのロースターです。
ドリップの豆蒸らしでまるで生き物?!と思えるほどの膨らむローストをするこの焙煎所は勿論僕のお気に入りのロースターでもあります。
深煎りが得意なこのロースターは店の外観も中も独特の雰囲気があります。
chojolyがみんなに珈琲をご馳走してくれました。
この店ではどれでも好きな豆をハリオのドリッパーで挽きたてを淹れてくれます。僕はイルガチェフをオーダーしました。
折角なのでオーナーの入れ方を見ていました。
お湯は温度計で測っていました、多分93度から88度の間じゃないかな。。。なんて、思いながら見ていると蒸らしのお湯の注ぎ方が点滴ドリップじゃない。
結構どばー!という感じで豆全体にお湯をかけていましたが、蒸らし時間は30秒のようでした。
その後の抽出は僕と一緒。蒸らした豆のど真ん中一点にずっとお湯を注いでいました。
さてその抽出でのイルガチェフは。。。
僕のイルガチェフの定番ロースターよりも深煎りな分、最初に香ばしさがきて鼻を抜ける際にフローラルな感じを受ける感じでした。少しワインを連想させるような風味はやはりイルガチェフ。
美味しい珈琲は時間の流れを少しだけゆっくりさせてくれます。
房総に来た際の楽しみの一つになってるフラワーロードにある道の駅ローズマリー公園にも立ち寄りました。
公園内の古いヨーロッパの街並みを思わせる建造物に、そこに入っている個性的な店も素敵ですが、ここの品揃えにはまってるはなまる市場が狙いです。
自宅用にはここで手に入る美味しい蕎麦に変わり醤油、それにゆず塩のタレなどはもう我が家の定番ですし、お隣さんへのお土産も毎年ここで手配しています。
お昼は木更津に戻って山麓カレーを楽しむ予定でしたが、時間がせってしまいランチの営業時間に間に合いそうにありませんでした。
そこで急遽予定変更!その柔軟さが人生には必要です(笑)
晩御飯に買って帰ろうと思っていたちょっとした有名弁当?!をお昼ご飯にすることにした。
それはとしまやのチャーシュー弁当。
ネットで調べたところ今ドラマのグランメゾン東京で主役を務める木村拓哉が、趣味のサーフィンの帰りに買って帰るぐらい美味しいとのこと。そこでその店のある市原へ向かいました。
5個買って持ち込み品も食べることができる太っ腹の道の駅 あずの里いちはらの休憩所でかなり遅めのランチとしました。
ラーメンに乗ってるそれとは違い、ご飯のおかずになるように強めの甘辛ダレで煮込まれたチャーシューは確かにご飯によく合い美味しかったです。
今回の暴走の旅で目についたのが点在するブルーシートを被せた屋根の家。
昨年我が家のルーフバルコニーにも大きな爪痕を残した台風15号、そして19号。その最大の被害地域が千葉県の房総半島だったことを改めて思い出しました。
振り返ると2019年は元号が平成から令和に変わり、各地で台風による甚大な被害に見舞われもし、反対にラグビー日本代表の大活躍に日本が湧いたりと、喜怒哀楽の変動幅の大きな年であったように思います。
僕個人も横浜ビルの竣工後の運用への道筋をつけたのを最後の仕事として定年退職となり、その後は嘱託として過去に勤務したことのない営業所でお世話になることになりました。
仕事の第一線からは身を引いた今年。
仕事が主ではなくなった環境を考えると悠々自適とはいきませんが半分老後のようなもの。
同世代の友人は仕事がなくなるとやることがないと嘆いていましたが、それは僕には当てはまりません。
多趣味の僕にとって自分が自分や家族のために使える時間が増える、考える余裕が増えるのは大歓迎です。
経済環境が変わったので旅行のように経済的負担が大きいものは容易に計画できなくなりましたが、料理、インテリア、クリエーション、ガーデニング、音楽鑑賞、映画鑑賞、美術鑑賞、落語鑑賞、読書とやりたいことが沢山。
業務システムの構築のような内部的な課題から、用地買収から建設までの次期事業の準備、裁判担当という対外信用問題と多くの難題を担ってきた五十代までが懐かしく感じる令和元年でした。
さてもう第二の人生と呼んでいいでしょう。
その令和という時代をより自分らしく悔いのない日々を送りたいと思います。
生涯勉強 そして 生涯青春
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Xmasのイタリアン
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