テレビを観ていたら食べたくなって
プロフィールのよく見るテレビ番組には載せていませんが「食彩の王国」もよく観る番組のひとつです。
今回の食材はトマト。それも煮込み向いてる調理用トマトでした。
シシリアンルージュやサンマルツァーノを育てている農家を、世界ナポリピッツア選手権で2度の優勝に輝いた中目黒のダ・イアーサのオーナーが訪れてました。
ダ・イアーサはその二種類の調理用トマトを言うまでもなくピッツアに仕上げていましたが、料理研究家の栗原はるみさんの娘さんはトマトソースを作っていました。
それを観ていたらポモドーロのパスタが食べたくなって、秋分の日のお昼はトマトソースのパスタにしました^ ^
残念ながら生のシシリアンルージュやサンマルツァーのストックがなかったのでトマト缶のサンマルツァーのを使いました。
今回は黒糖とハチミツを少なめにして、トマトの爽やかな酸味を楽しめるように仕上げました。
盛り付けられたパスタにはパルミジャーノレッジャーノとペコリーノロマーの二種類のチーズをたっぷりと摩り下ろし。
いつもよりも少し酸味のたったポモドーロのリングイネに白雪のようなチーズ。。。Buono!なパスタでした^ ^
余談になりますが摩り下ろしに使ったのがMicroplane プレミアム ゼスターグレーター。
これびっくりするほどの秀逸なツール!
もうチーズが粉雪のように細くなり、パスタに絡むと溶ける感じです。
滑り込みセーフのアートアクアリウム
明日が最終日のコレド室町で開催されているアートアクアリウム。
先週訪れる予定が大型台風通過に翻弄されて見送りました。
でも。。。やっぱり行きたい!
ということで当初から予定していた姉のお見舞いの前に立ち寄ることを決意、自宅ランチの後出掛けました^ ^
もう、予想を超えたファンタスティック!
アクア系大好きで自宅にも4つのファウンテンがある僕にとってまさに夢の国^ ^
最終日前ということもあり入場制限がかかる大盛況ぶりで、入場までに30分ほどの待ち時間がありました。
あまりの人出にゆっくり鑑賞するとはいかなかったのですが、それでも今までに見たことのないファンタスティックな世界に心から魅了されました^ ^
僕の好きな蝶と同じで魚類では金魚が一番優雅に、エレガントに泳ぎますね。
その金魚を主役にしたアートアクアリウム。
どこか中国か台湾を彷彿とさせつつも、やはり日本の花鳥風月。そこはかとなく懐かしさを感じました。
金魚といえば、今は全く見ることもなくなった金魚売の行商。
僕が幼稚園児の頃、夏になると必ず目にした金魚売。
「金魚〜え〜金魚〜」の声が遠くから聞こえてくると、すぐに外に飛び出してそれを見に走っていったものでした。
行商では風鈴売りも趣がありましたね。
こちらは掛け声は無用、多くの風鈴の音が奏でるその音だけで何が来たのかわかりました。
それと忘れられないのがアイスキャンディー売り。
こちらはリヤカーにベルをぶら下げてましたから、その鐘の音に心が躍りました。
懐かしい、とても懐かしい決して消えることのない思い出です。
アートアクアリウムでは、そんな遠い日の思い出も蘇り、少しだけタイムスリップさせてもらった気分にもなりました^ ^
近くて遠い?日本橋界隈を散策
仕事では行く機会の多い東京駅。そこからも近い日本橋。
銀座や有楽町は仕事帰りにたま〜に散策することもありますが、日本橋はまず行かない。
コレド日本橋、コレド室町、それに最高の風格と品威が漂う日本橋三越と大人心をくすぐる素敵なスポットはあるのですがなかなかご縁がない。
前に日本橋を訪れたのは。。。確か二年前かな?Paris Matchのクリスマスライブが三井記念ホールで開催された時なはず。
そこで久々にbabarinaと二人、粋な街日本橋を散策しました^ ^
アートクアリウムを楽しんだ後は、コレド室町を見て回りました。
二年前のParis Matchのライブ終了後に訪れたイタリアンレストラン、その前の年のライブの時は出汁を楽しむにんべんのレストランと幾つかの思い出の場所も見て回りました。
あとはテレビのCMでも放映されている福徳神社へ。
超高層ビルの谷間にひっそりながらも凛とした存在感のあるこの神社、勿論二例二拍手一礼できっちり参拝させていただきました。
正門の両端に鎮座するライオンが有名な百貨店の日本橋三越。
どこかお客様さえも選ぶようなその敷居の高さが結構好きだったりします^ ^;;
ウインドショッピングを楽しんだ後、ここでしか手に入れることのできない珍味を求めてデパ地下へ。
幾つかのお目当てを手に入れてからイリーコーヒーで目に入ったものが、今までに見たことのないコーヒードリッパー!
はじめ素材感がわからなかったのですが何しろドリップの内側が皆ダイヤカットになってる!
これはガラス?それともよもやの。。。と思いながら手に取るとその軽さと質感からポリカーボネイトだとわかりました。
仕様の特徴は後述するとして、その透明感と僕の持っていない4用のドリッパーだったこと、同じシリーズなのか滅多に見ない縦長のサーバも一緒に購入を決めました^ ^
美味しい珈琲のためにドリッパーのウンチクを一つ(笑)
カリタ扇型三穴ドリッパー
日本橋三越で手にれたドリッパーを含めると、僕には5個のドリッパーがあります。
一般的にドリッパーといえばこれ。
これはハリタの陶製で手持ちのドリッパーでは一番古いものです。
ちなみにペーパードリップを考案したのはドイツ人のメリタさん。
ちょっと驚きかもしれませんが珈琲をドリッパーやサイホンなどで「漉す」という方法で飲んでいるのは世界で3割ぐらいの人達だとか。。。
他はまだ煮出してその上澄みを飲むのが一般的で、その飲み方の有名どころといえばバリコピでしょうか。
メリタさんは珈琲好きのご主人に手軽でもっと美味しい珈琲を飲ませてあげたい一心で、この方を考案したと言われています。
メリタ式のドリッパーはハリタと同じ台形のフィリルターを使いますが穴は一個です。
さてさてこのメリタの三穴ドリッパーは粉を入れると、その扇型の形状から必然的に縦長になります。
このメリタドリッパーの入れ方ですが、豆を蒸らして膨らませた後、のの字にお湯を注ぎながら一定の湯量を注ぎ込みお湯の重さで三つの穴から均等に抽出された珈琲が落ちるようにします。
落ちきる前にまた同様に注ぎ珈琲を完成させます。
ややあっさり目の珈琲を入れたいときはいいかもですね。
コーノ式円錐ドリッパー
カリタ以外のドリッパーは全て円錐型で一つ穴です。
同じ円錐型なのに何故似たようなものを複数持っているかといいますと、ひとえにドリッパーの内側の形状の違いにあります。
実はこの円錐ドリッパーの発祥は日本。珈琲サイフォン株式会社の社長 河野さんという人が開発したのです。
その特徴は見てわかるようにフィルターの2/3ぐらいがドリッパーの内側に密着する構造になっています。
そしてフィルター円錐部の下1/3ぐらいが突起したリブに当たりそこに空気層ができます。
円錐型の良さは抽出される口がど真ん中の一か所だけなので、どこに注がれたお湯もそこを目指して流れ落ちることですが、同じ円錐形のドリッパーでもお湯の落ち方、もっと踏み込んでいうと注いでからサーバーに抽出された珈琲が落ちる時間とその経路に対する考え方で形状が変わるのです。
コーノ式は空気層が少ない分、お湯が落ちるまでの時間が長めでその分濃いめに抽出できます。
僕が日常的に使っているのはコーノ式です。
ハリオ式円錐ドリッパー
同じく円錐ドリッパーで、市場のシェアが多いのはこちらのハリオ式のそれでしょう。
ハリオはコーノ式の円錐ドリップの特許が切れてから発売されたものです。
その特徴は上端から始まる緩やかにカーブしたリブです。この形状のためフィルターとドリッパーの内側には理論上どこでも空気層が生まれます。
上から注がれたお湯はこのリブの助けも借りてコーヒー豆全体に行き渡りながらサーバーに落ちてきます。
ドリッパーとの密着箇所がないので必然的にお湯の落ちもコーノ式よりも早めですから、同じ円錐ドリップでもコーノ式よりは軽い濃度の抽出となります。
海外製の陶器の円錐ドリッパー
どこ製か忘れましたが綺麗な赤に心惹かれて購入したドリッパー(笑)
コーノ式の緩いカーブを丸々ストレートにした形状ですね。
こちらはコーノ式よりももっと軽めの抽出。蒸らし時間やお湯の注ぎ方にもよりますが、このドリッパーで美味しい抽出ができたためしがない>_<
よってあまり出番もありません。
円錐ドリップの淹れ方に共通していえるのは、扇型とはまるで異なることです。
カリタに代表される扇型の淹れ方は、UCC主催の珈琲の淹れ方の勉強会で教わってきたものなので王道でしょう。
ただ円錐型でこの淹れ方をすると思うような抽出になりません。
そこで書籍やネット、それに自分が美味しいと思うカフェや喫茶店での淹れ方を参考に辿り着いたやり方を記します。
今はない幻の喫茶店、青山にあった大坊珈琲店の完全抽出型?の濃いめの珈琲が好きなのですがその淹れ方です。
今回は豆の蒸らし方とお湯の注ぎ方に特化して記します。
豆を「活かしきる」完全抽出?を目指す時に大切なのは蒸らしです。
ケトルからのお湯をまるで点滴を落とすように粒状で落としていきます。円錐という形状からわかるように真ん中ほど豆の密度が濃く端は薄いですから、真ん中ほど多くの点滴を端ほど数滴で湿らせます。
そうするといずれサーバーに最初の抽出液が落ちてきます、ここから約45秒ほど蒸らします。
これは美味しいパスタを茹でる時のお湯に対する塩分量の決定に似ていますね。
次に本格的な抽出ですが円錐ドリッパーではのの字にお湯は注ぎません、お湯を細くただ一点、ど真ん中に注ぎます。
僕は基本が豆20gの二杯淹れですが、サーバーのメモリの一杯目になるまで真ん中だけにお湯を落とします。
一杯目分が抽出されたら、ここからゆっくりと大きくのの字を描くように真ん中の外側の粉にお湯を注ぎますが、ここからは少しだけお湯を太めに持っていきます。
基本中の基本ですが一番外側のフィルターと豆の重なり合う部分にはお湯は注ぎません。
そして二杯目までの抽出間近でもお湯を太い線でお湯を注ぎ続け、二杯目のメモリまで珈琲が抽出されたら、即ドリッパーを外します。
これで豆を活かし切った濃いめの珈琲が抽出されます^ ^
同じくパスタの茹で方で言えば、これがアルデンテで仕上げる方法みたいなものですね。
キーコーヒー式円錐クリスタルドリッパー
さて日本橋三越で見つけたこのドリッパー。
美しい形状もさることながら、フィルターを多数のダイヤカットの「点」で支える仕組みに興味が湧きました。
多分この点から点へと、注がれたお湯はジグザグに落ちていくでしょうからハリオ式と理屈は似ています。
違うのはハリオが数本の線なのに対して、こちらは複数の点。しかも一つの点から下段に待ち受けるどの点に流れるかわかりません。
この連続でハリオよりも豆の中を通る道筋が長くなることが想像されますが、空気層はハリオと同等でしょう。
となると。。。
ハリオ式よりもしっかりとした抽出なのに、コーノ式ほどの濃密さもなく「濃いのに軽め」という僕の理想を実現してくれそうな気がしたのです^ ^
それともう一つの決め手が僕のコレクションになかった4用だったこと^ ^
ホームパーティの最後に出す珈琲ではいつもこれで悩まされていました>_<
珈琲を二度にわたって時間差でお出しするか、二人はドリップ、二人はエスプレッソベースの選択で対応せざるをえなかった状況からこれで抜け出せます。
キーコーヒーのグラブサーバー
クリスタルドリッパーと一緒に手に入れたのがこれ。
一瞬コーヒーサーバーとは思えない形状に何かと思いましたが、説明を聞いて聞いてみるとこれはグレート!
なるほど、ガッテン!ガッテン!となりました^ ^
コーヒーサーバーといえば取手はつきものの既成概念を打ち砕いたこのサーバーは、読んで字のごとく素手で持つサーバーだったのです。
しかもこのデザインと思えた表面に施された柔らかな凹凸は、持ちやすいようにちょうど指が添うようなデザインになっています。
さらに素手で持った時の熱さ対策で、この凹凸は中が空洞の二重構造。
おまけに見たことのない縦長の構造。
もう天晴!でかした!と言いいたい(笑)
クリスタルドリッパーと共に企画されただけあって、両方をセットした時の一体感も完璧^ ^
こういった考え抜いた結果、既成概念を破るプロダクト大好きです。
世の中にはニーズプロダクトとウォンツプロダクトがあり、前者は「無ければ困る製品」で、後者は「あれば嬉しい製品」
このクリスタルドリッパー&グラブサーバーは間違いなくウォンツプロダクトです。
キーコーヒーさん、有難う^ ^
月に一度のお見舞い
月に一度以上は実行したいと思っていた姉のお見舞い。
9月は秋分の日の訪れとなりました。
相変わらずベットだけが「彼女の世界」から変化はありませんが、顔色も良く会話も出来ました。
ご先祖様の墓まり、今回は秋田まで足を伸ばしたことを報告しました。
ただ。。。グルメで旅行好きだった姉の心中を慮り、あえてハワイ旅行の報告はやめておきました。
四六時中ベッドで過ごし、しかも口から食べ物を入れることができなくなった姉にとっての唯一の楽しみはテレビ。
ちょうど大相撲中継を放送していましたが、彼女曰く多分日馬富士が優勝するとのこと。
(実際優勝決定戦まで持ち込んだ日馬富士が優勝しました)
その後は名探偵コナンを観ていました。
僕はテレビに観入る姉の顔をじっと見ていました。
姉の胸中に去来しているものは何か。。。
人の運命は決まっているという人もいれば、いや全ては白紙に毎日自分で絵を描くのが人生という人もいます。
仮に運命とは状態のことを指したとしましょう。
人間の幸不幸は状態を指すのではなく、その状態を心が「どう見ているのか」でしょう。
だからどんなん状態でも、要は心の持ちようが大切です。
ということをそれなりに理解できるのは。。。自分の置かれてる状態が「不幸を感じにくい」状況だから。
負担にならない範囲で可能な限りお見舞いに来て、姉の体力が許す範囲で最長の時間を共有して、日々の読経で少しでも病状が快方に向かうことを願う。。。
このことを続けていきたいと思います。
小江戸でまったり
デジャブ?なんか似てるな。。。
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